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ロドス島の巨像を再建せよ!プロジェクトの概要とは?

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紀元前3世紀頃に、当時起こっていたディアドコイ戦争(アルゲアス朝マケドニア王国のアレクサンドロス3世の死後に勃発した、後継者争いの戦争)の戦勝祝いとして、ギリシャの太陽神ヘーリオスをモチーフにして創建されたロドス島の巨像は、現在その姿や痕跡が残っていないにもかかわらず、創建時のポーズやスケール、数々の謎など、未だに大きな話題を集め続けています。そんな中、幾度となくロドス島の巨像再建の計画が持ち上がっては立ち消える、ということがあったのですが、近年改めて再建プロジェクトが脚光を浴びています。

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はじめの再建計画は倒壊直後にあった

紀元前3世紀頃に創建された、ロドス島の巨像の再建の話題は、最も古くは紀元前226年に起こっています。創建から58年後とされる、紀元前226年にロドス島を襲った地震によって、巨像は膝部分から破損し、倒壊してしまいました。倒壊直後、時の古代エジプトはプトレマイオス朝の王である、プトレマイオス3世が、ロドス島に対して巨像の再建の申し出をおこなっています。しかしロドス島の住民は、太陽神ヘーリオスを模った像を作ったことによって神の怒りを呼び、結果として地震が起こったと考えていたため、プトレマイオス3世の申し出を断ってしまいます。以後800年にわたって残骸が放置されていたようですが、その間、多くの人々が訪れ、巨像の跡を見物した、といいます。

 

1970年代に再建の話題が再燃

近年になって、ロドス島を擁するギリシャが中心となって、古代遺跡保護や観光資源開発といった観点から、ロドス島の巨像再建の話題が再燃し、1970年代には具体的な計画の議論もおこなわれたのですが、高額な費用の発生が予想されることから、再建計画の実現は見送られ続けてきたようです。この間に、ギリシャが深刻な経済難に陥る、といった大きな事件もありました。

 

2015年に立ち上がった再現プロジェクト

しかし、2015年になって、かなり具体的な再建計画が進んでいる、との情報があります。ギリシャの民間企業家が中心となって、スペインのエンジニアや、イタリアの建築関係の専門家といった人材をプロジェクトに招聘し、再建に向けて具体的な計画が進めているようです。一説によると、これまで再建の障壁となり続けてきた、資金的な部分の目処もついている、とのことです。インターネット上の動画サイトでも、プロジェクトの概要や完成予想図などが公開されています。再建プロジェクトの今後の動向に注目したいところです。

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カテゴリ: その他

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