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バビロンの空中庭園~世界の七不思議に数えられる荘厳なる建造物

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紀元前2世紀頃に、古代ギリシャの数学者兼旅行者であったビザンチウムのフィロンという人物によって提唱された「世界の七不思議」は、キーワードとしては、さらに昔の紀元前5世紀頃に、古代ギリシャの歴史家であるヘロドトスが使い出したことがきっかけである、といわれています。現在でも「世界の七不思議」は一般的にも広く浸透していますが、ここではその中のひとつ、バビロンの空中庭園に触れていきます。

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現存する「世界の七不思議」はギザの大ピラミッドのみ

先に述べた「世界の七不思議」のなかで、現在もその原型を保っているものは、エジプトにある「ギザの大ピラミッド」しか存在していません。残りの六つの不思議については、長い歴史の中で、なんらかの原因(人為的な破壊や、地震や水害などの天災、長い年月による風化、劣化等)で、建造物がほとんど残っていません。バビロンの空中庭園についても例外ではなく、紀元前600年頃に作られたとされていますが、その100年程度後(紀元前538年)に、ペルシアの侵略によって破壊された、とのことです。

 

ネブカドネザル2世が建立

バビロンの空中庭園は、その名が示すとおり、当時のバビロンという国(現在のイラクの辺りに、当時のバビロンの遺跡と思しき痕跡が見つかっていますので、イラク周辺であると推測されます)の王である、ネブカドネザル2世のところに嫁いできた王妃アミュティスが、砂漠での暮らしを不満に考えていた(王妃は、メディアという緑豊かな国から、バビロンという砂漠の国に嫁いできたことで、ホームシックにかかっていた、とのことです)ため、王であるネブカドネザル2世が、王妃を慰めるために、荘厳かつ緑豊かな庭園を作り上げたのです。これが、バビロンの空中庭園でした。

 

庭園は空に浮かんでいた?

空中庭園というネーミングから、「空とぶ円盤」や「空とぶじゅうたん」のように、空に浮かんでいる庭園がイメージされますが、実際には高層建造物の上層に、庭園が造られていたようです。とはいえその荘厳さ、大きさ、高さは、砂漠にある中で、遠くから見るとまさに「空中に浮かんでいる」ようにも見えたとされていて、当時の七不思議として「不思議な建造物」のひとつに数えられたのです。バビロンの空中庭園は、その高さは25メートル、5段からなる階段状の壮大なテラスには土が盛られ、地上から上まで水をくみ上げて流して、樹木や花をたくさん植えていました。かなり荘厳な建造物であったことが想像できます。

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カテゴリ: その他

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