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6.謎が解明?1958年に発見されたオリンピアのゼウス像制作工房

オリンピアのゼウス像

 

世界の七不思議のひとつ、オリンピアのゼウス像は、現在のトルコはイスタンブールに、像があったとされる台座部分の痕跡が残っているのみで、本体は現存していません。
当時ギリシャで天才彫刻家といわれたフェイディアスという人物の指揮のもと、紀元前456年頃に、およそ10年の歳月をかけて制作されたというオリンピアのゼウス像ですが、制作工程がどのようなものであったのかは、明らかになっていませんでしたが、1958年、工房の発見により、製作工程の謎の一部が解明されつつある、とのことです。

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19世紀頃に全貌が推測された

オリンピアのゼウス像や、像を祀っていたゼウス神殿など、現在は建造物自体は残っていないものの、歴史的な絵画や書物などから、オリンピアのゼウス像の謎の研究は、古くからなされていました。
その結果、19世紀頃の時点で、制作時期や制作の中心人物建造場所や移動の経緯など、周辺のさまざまな事象は明らかになってきていました。

 
しかし、制作段階の様子、例えば「10年かけて作ったといわれているが、どの部位から、どれくらいの工数や人数をかけて、どのように作っていったのか」といったところは、推測するにも材料が乏しく、研究がなかなか進んでいなかったのです。

 

 

1958年の工房発見

そんな中、1958年に、それまで明らかにされていなかった、オリンピアのゼウス像制作の謎を解明するヒントとなりうる発見がなされました。
それが、1958年の、制作工房の発見です。

 
この事実は、世界のさまざまなオリンピアのゼウス像を紹介する報道や記事の中でも、現在に至るまで半世紀にわたって触れられ続け、オリンピアのゼウス像に注目している世界中の人々が、調査結果の展開を心待ちにしていました。
一昔前と比較して、海外の話題についての情報展開は非常に速く、調査結果の展開は早々におこなわれていくものだろう、と考えられていました。

 

 

実際には結果の報告は展開されていない

ところが実際のところ、工房発見後の研究結果が一般には公開されていない、というのが現状です。
これだけインターネットが広く浸透している中、逆に不可思議な現象である、ともいえます。

 
オリンピアのゼウス像があったとされる場所、古代都市オリンピア周辺は、世界遺産にも登録されている場所でもあるので、世界的にも注目度は高く、現在も継続して調査がなされているもの、と考えられます。
さらなる調査・研究と、結果の拡散が期待されるところです。

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カテゴリ: その他

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