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古代エジプト3大ピラミッドのひとつ、ギザの大ピラミッドとは?

ピラミッド
 
紀元前2世紀頃に、現在のトルコ領イスタンブールであるビザンチウムのフィロンによって提唱された「世界の七不思議」のうち、唯一今も残っている巨大建造物であるギザの大ピラミッドは、周辺の巨大ピラミッドとあわせて、3大ピラミッドとして知られています。

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ギザの大ピラミッドが作られた時期

3基の巨大ピラミッドは、紀元前2500年頃に建造されたとされ、なかでもギザの大ピラミッドは、当時世界で最も高い建造物であるといわれていました(後年14世紀に、イングランド東部のリンカンシャー州リンカンに作られたリンカン大聖堂が完成して、ギザの大ピラミッドを抜いて世界で最も高い建造物となりました)。建造時の高さは約146メートルといいますから、ちょっとした山ほどの高さがあった、といえます(現在では風化などにより一部頂上部分が崩れ、140メートル足らずとなっています)。

 

ギザの大ピラミッドはクフ王の墓?

ギザの大ピラミッドは、当時のエジプトの王であったクフ王の墓とされています。周辺にある3大ピラミッドの残り2つについては、ひとつはカフラー王の墓で、こちらは3大ピラミッドの中央に位置し、高さは約136メートルあります。もうひとつはメンカウラー王のピラミッドで、こちらは約65メートルと、3基のなかではもっとも小さいものとなります。王の墓、しかも現在は通説としてそれぞれの持ち主である王の名が伝えられていますが、ギザの大ピラミッドがクフ王の墓であるということを提唱したのは、大ピラミッド建造から約2000年もあとの古代ギリシャの歴史家であるヘロドトスという人物であり、本当にクフ王の墓であるかどうかは、今も諸説存在しており、真偽の程は完全には証明されていません。

 

エジプト古王朝時代に作られた

古代エジプトにおいて、ギザの大ピラミッドを含む3大ピラミッドが作られた時期は、長いエジプトの歴史の中の一部の時代であり、古王朝時代とされています(この時代にピラミッドが多く作られたので、「ピラミッド時代」ともいわれています(その後の中王朝時代になると、ピラミッド建造は取りやめられ、「王家の谷」と呼ばれる地域に集中して作られた岩窟型の墓に移行していきます)。140メートルほどもある大ピラミッドの建設には、相当長い期間と労働力が必要とされたことは想像に難くないのですが、現在もその姿を残す巨大ピラミッドからは、当時のファラオ(=王)を中心とした中央集権国家が最盛期を迎えていたことがうかがえます。

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カテゴリ: その他

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