> >

ドッペルゲンガーは古事記・日本書紀の時代にも起こっていた!

不思議体験
 
ドッペルゲンガー現象は、「同一人物が二人いる」という特殊性から、錯覚や俗にいう「他人のそら似」といった「誤認説」や、心霊やテレポーテーションなどの「超常現象説」といったような、さまざまな仮説に基づいた議論が、現在もなされ続けています。海外における報告例の多いドッペルゲンガー現象ですが、小説家の芥川龍之介の例のように、日本でも昔から多くの事例が報告されています。日本における報告の事例のルーツとしては、古事記や日本書紀にまでさかのぼることができる、といわれています。

スポンサードリンク


 

離魂病という病とされている?

日本の古文献の研究者の報告によると、江戸時代にもドッペルゲンガー現象に相当する事例が記録されていることがわかっています。当時は「影の患い」または「離魂病」という呼称で語られていたようです。この現象は、「自分にそっくりな他者を、自分自身が自宅や往来で見かけると同時に、同居の家族もその事実を認め、また不吉な出来事(これを目撃したものは、まもなく亡くなってしまう)として衆人が認識している」というもので、学術的には精神病理学の領域で捉えているようです。江戸時代における記録では、この事象が同一の一族内で何代か継続して起こるような事例も報告されており、精神病理学とともに遺伝的な要素にも触れられています。

 

日本の神話にも登場するドッペルゲンガー現象

さらに古い事例として、日本神話(古事記や日本書紀といった、西暦700年代に書かれた内容をベースとして、現代まで伝わっている物語で、ヤマタノオロチやスサノオノミコト伝説などが該当します)の登場人物の中にも見られ、アヂスキタカヒコネという人物(「阿遅志貴高日子根神」などと記載され、もとは古事記の登場人物である、とされています)は、アメノワカヒコという人物とそっくりであるばかりか、周りの人間が同一人物として捉えていたことが記載されていて、現代におけるドッペルゲンガー現象の特徴(本人が自分自身を目撃する、他人が違う場所で同時に同一人物を目撃する、等)そのものの内容となっている、とのことです。

 

錯覚か人違いで片付けるのは簡単であるが

ドッペルゲンガー現象の体験者である、前述の芥川龍之介氏は、記録によるとそのインタビューの中で、「錯覚か人違いではないか」という質問に対して、「その様な解釈で片付けるのは簡単ではあるが、なかなかそういいきれない部分があることも事実である」と答えています。ドッペルゲンガー現象は、古来日本の記録においても、錯覚や事実誤認では片付けられない何かが秘められている、といえそうです。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: その他

Comments are closed.