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主観的事実認識が鍵?ドッペルゲンガーの謎を紐解く事例とは

不思議体験
 
「もうひとりの自分」を認識するという、ドッペルゲンガー現象の典型的な特徴として、「至近距離ではっきり(自分自身であることを)認識できる」、「対象がまったく動かない、または動いても本人と同じ動きをする」、「(本人であることを認識できる部位を含んで)体の一部のみ目撃する」といった特徴があることが、過去の報告や記録からわかっています。ドッペルゲンガーには、そのほかにも典型的といえるような特徴をいくつか備えています。

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半透明で向こう側が透けていることもある

多くの報告がなされているケースとして、「体が半透明で、向こう側の景色が透けて見えるような場合が多い」ことがあります。ドッペルゲンガーの対象が、もし人間の実態そのものであったとすると、半透明であることはありえず、対象が写真や絵など、平面的で人工的なものである可能性が高い、または「本人の記憶の中で、意図的または無意識に印象操作がおこなわれ、実際に体験した事象と異なる可能性がある」ことをあらわしている、といえます。反面、人間の記憶や体験とは、あくまでも当人または脳の機能としての事実認識に依存しているものであり、実態としての現象と違っていて当然である、といった見方もできます。

 

同じ桜の木を見ても、印象は人それぞれ

人の主観や思いに基づいた「個人が認識している事実や記憶」が、「実態として起こった客観的な事実」と異なることの例として、「とある場所にある桜の木について、春になって満開になった」ということを考えてみましょう。「桜が咲いた」というひとつの事実に対して、見る人の年齢や性別、国籍、それまでの人生で体験してきたさまざま事象、人生観、宗教観などによって、印象や記憶はまったく異なってくることが想像に難くありません。記憶の中では特定の部位だけが残ったり、半透明な印象でイメージのみが残ったり、別の年の似たような体験と、後になって混同してしまうことも考えられます。このように、とある人物が頭の中での印象を含めた事実認識を語る「主観的事実認識」と、ビデオや写真で切り取った事実や、新聞やニュース報道で取り上げられているような「客観的事実認識」とは、かなり違っているものです。

 

年齢が違って見える

こういった「主観的事実認識」に基づくドッペルゲンガーの特徴は他にも多く見られ、「年齢や服装が違った状態で目撃される」、「黒や白、灰色といったモノトーンであることが多い」などは、「主観的事実認識」の特徴と一致するものである、と思われます。この「主観的事実認識」のメカニズムを紐解くというアプローチの中に、ドッペルゲンガーの謎を解明するヒントがあるのではないか、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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