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アメンホテプ4世は両性具有だった?ツタンカーメン王の父親の謎

アメンホテプ4世
 
エジプトで発見された古代王朝の墓に眠る王の中でも、もっとも有名な王のひとりであるツタンカーメン王は、残されたミイラに対する調査の中で、その肉体にさまざまな疾患を抱えていたことが明らかになっています。その死因についての考察の中でも、先天的な疾患(ツタンカーメン王は足が悪く、またそのために併発した疾病も抱えていたため、19歳で亡くなるまでの間、終生杖をついて歩いていた、といわれています。これを事実と裏付けるような、使用した形跡のある大量の杖も、ツタンカーメン王の墓から見つかっています。)を持っていた前提で語られている説が多く見られます。

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ツタンカーメン王の特徴は、その父アメンホテプ4世と、彼の姉妹である母から受け継がれている可能性が高いようですが、その謎は明確には判明していません。

 

DNA鑑定や疾病特定の信ぴょう性

ツタンカーメン王の先天的な疾病は、現代科学における分類では疾病と位置づけられるものではありますが、これはあくまでも「こんにちの人類における、学術的医学的な見解」であり、さまざまな動物や植物には、人間の疾病やDNA鑑定をそのままあてはめることができないように、アメンホテプ4世やツタンカーメン王が、異星人や未知の生物であって人間ではないとすると、「疾病であった」といいきれるものではない、という見方もできます。そういった意味では、科学的な裏付け調査をもとにした「真の信ぴょう性」という視点において、まだまだ掘り下げた調査の必要性があるのではないか、と思われます。

 

身体的特徴に関する見解は「疾病」

一説によると、アメンホテプ4世は、両性具有(男性でも女性でもない)であったのではないか、といわれるほど、特徴的な肉体を持っていた、とされています。アメンホテプ4世に関して、現在まで残されている彫像や肖像画の数々に見られる特徴である、長い顔(尖ったあご)、長い指、細い首、男性でありながら女性の特徴を備えた姿(特異な脂肪のつき方)などは、現代医学の範疇で捉えた場合には「疾病」と分類されるようです。フレーリヒ症候群やマルファン症候群が相当し、前者は脳下垂体機能や視床下部の異常、後者は細胞と細胞をつなぐ結合組織が弱くなるという、およそ5000人にひとり発症するといわれる、ユニークな疾病で、高身長、やせた体格、そして細くて長い指などの特徴があらわれるそうです。

 

特異な姿は神格化の証?

疾病の有無や異星人説の真偽はともかく、当時のエジプトにおいて、アメンホテプ4世自身やその一族の王位を脅かすような、政治的環境的な要因も多く、特に宗教は、古代文明の例に漏れず、大きなストリームとなっていたようです。このためアメンホテプ4世は、内外に自身のユニーク性を知らしめると同時に、宗教的な神としてあがめられることを望んでいたようです。このあたりの事情も、肖像画や彫像において、特異な姿で描かれることになった原因があるのではないか、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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