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異星人説も…ツタンカーメン王の父親、アメンホテプ4世の謎

アメンホテプ4世
 
古代エジプト時代は、紀元前3000年頃から始まったとされていて、その後紀元前300年頃にアルゲアス朝のバシレウス(アレクサンドロス大王、またはアレクサンダー大王と呼ばれることもあります)に滅ぼされるまで、非常に長い期間栄えた王朝でした。古代エジプト時代は、学術的には古王朝、中王朝、新王朝の時代に分類されていて、王家の墓から見つかった有名なツタンカーメン王の墓は、第18王朝であり、時代としては新王朝時代に相当しています。この時代に国を治めていた王のひとりで、ツタンカーメン王の父とされる人物が、アメンホテプ4世です。

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きょうだい同士で婚姻していたツタンカーメンの両親

アメンホテプ4世は、紀元前1300年中頃に、王として古代エジプト王朝に君臨していたとされる人物なのですが、ツタンカーメン王の父親でもあります。また、ツタンカーメン王の母親は、アメンホテプ4世の姉妹とされていますので、ツタンカーメン王は父母の甥でもあります。こんにちではこのような関係はほとんどみかけないのですが、古代エジプト王朝では、こういった例(近親者同士の婚姻)が多く見られました。この事実と関連しているのかどうかは判然としませんが、アメンホテプ4世に関して残されている肖像画や彫像には、非常にユニークな特徴があります。そのひとつには、異常に顔や指が長い、ということがあります。

 

アメンホテプ4世の不自然な姿

顔が長いように見える原因として、顎が非常に尖っていることがあげられますが、その他にも脂肪のつき方が(通常の人間と比較すると)不自然な点や、後頭部が異常に長いなど、かなり特異な姿で描かれていることが多いようです。また、人種に関しても明確には特定できる証拠はなく、アジア人や西欧人、黒人等、特定の人種を示すような端的な特徴をも備えてはいません。このため、こんにちにおける人種の分類では分類しきれないところがあります。ただ、当時のエジプトにおいて、王族に関する肖像の多くが、このような特徴を持って描かれていることが多かったことは事実であり、「高貴な立場である」ことを後世に示すために、特徴的な描かれ方をしていた可能性も否定できません。

 

異星人説も存在しているアメンホテプ4世

とはいえ実際に残されていた当時のミイラに対するさまざまな調査の中で、肖像で強調されていたいくつかの特徴が確認されていますので、現代人と比較するとかなりユニークな姿をしていたことは、あながち肖像画や彫像の中だけであるとはいいがたいようです。そのユニークな姿から、「アメンホテプ4世や、ツタンカーメン王の一族は、実は異星人だったのではないか」という説も、一部で存在しています。さらなる調査の進展が待たれるところです。

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カテゴリ: その他

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