> >

英国防省が関与していた?「ストーンヘンジの謎」捏造説:後編

ストーンヘンジ
 
ビッグフットやイースター島のモアイ像、バミューダトライアングルなどと並んで、世界的なミステリーのひとつであるストーンヘンジは、イングランド南部のソールズベリー近郊にあり、その建造目的や時期について、今もさまざまな議論がなされています。その中には、写真をベースとした「ストーンヘンジの謎自体を捏造とする説」もあり、ロシアのサイトが写真をベースにその根拠を説明しています。この説は、「(少なくとも現在の)ストーンヘンジは古代の遺跡ではなく、巨石を別の場所から移動してきたか、近年になって新たに建造したのではないか」、としています。

スポンサードリンク


 

周辺には軍事施設も

捏造説の根拠としている108枚の写真では、1900年の少し前あたりから、1950年代代終わり頃の写真まで、非常に長い期間を網羅しているのですが、軍関係者が写りこんでいる写真が多くあります。実際、英国の軍関係者による軍事訓練が、ストーンヘンジがある地域付近で最初におこなわれたのは、1898年頃とのことですので、その時点で既に周辺地域が軍事目的で使われていたことは、事実のようです。

 

元々は国防省の所有の土地だった?

また、当時演習をおこなった地域を含めた広大な土地を、英国防省が購入していて、現在も390平方キロキロメートルという広大な土地(実に東京ドーム30000個分)を所有しており、「軍関係者にとって機密性が高い区域(実際に民間人立ち入り禁止区域も存在します)」である可能性は高そうです。そのため、「宗教性や秘密性を持っている、近寄りがたい謎の土地である」というイメージを意図的に流したとしても、不思議ではありません。

 

近年の発見との関連も

さらに、ロシアの説の中では「ストーンヘンジを構成している巨石は、別の場所から現在の場所に運び込んだか、コンクリートで製造したうえで、1950年代にストーンヘンジを建造した」としていますが、確かに近年のイングランドの国立大学(ブラッドフォード大学)のプロジェクトチーム報告において、「近隣(ストーンヘンジから3キロメートル足らずの「ダーリントン・ウォールズ」という列石遺跡)から巨石を運び込んだ可能性」について言及しています。最新式のセンサーやレーダーを用いての研究であるため、一定の信憑性も備えている報告である、と思われます。ストーンヘンジが建造されたのは、一般的には紀元前2500年頃であったとされていて、ロシアの説で主張している1950年代とは何千年も乖離がありますが、「巨石を別の場所から運び込んだ、という仮説」については一致しており、少なくともこの点に関しては、かなり精緻な調査を実施したうえで、事実が判明する可能性は高そうです。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: その他

Comments are closed.