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ストーンヘンジとイングリッシュ・ヘリテイジ財団

ストーンヘンジ
 
イングランド(=イギリス)にある有名な環状列石遺跡であるストーンヘンジは、イングランドにある歴史的な建造物をいくつも保護しているイングリッシュ・ヘリテイジ財団(「ヘリテッジ」と表記される場合もあります)によって管理・保護されています。この組織は、英国政府により設立された正式な組織であり、建造物周辺の環境保護などもおこなっています(イングリッシュ・ネイチャーという組織とも連携して、公的自然保護にも力を入れています)。

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産業建造物も管理する財団

イングリッシュ・ヘリテイジ財団は、世界的歴史的遺跡の保護の他、世界初の鉄橋とされているアイアン・ブリッジのような、産業遺跡の保護もおこなっている、建造物全般をスコープとした組織です。また、保護対象としている遺跡の調査プロジェクトをいくつも立ち上げていることでも知られており、建造物の保護とともに、謎の解明につながる調査活動についても、精力的におこなっている組織です。

 

古代の道を発見!

近年になってからの新たな功績のひとつに、「道の発見」があります。ストーンヘンジは、紀元前3000年頃に作られた、とされていますが、イングリッシュ・ヘリテイジによって発見された古代の道は、調査をおこなうまでの長い期間、隠れた状態のまま発見されることはありませんでした。

発見された道は、ストーンヘンジのあるソールズベリーの近隣にあるエイムズベリーを流れているエイヴォン川から、ストーンヘンジに直接通じている道である、とのことですので、歴史的にも大変貴重な発見であった、といえそうです。この道はアベニューと名づけられましたが、作られたのは紀元前2600年から2200年の間頃と見られています。

発見されなかった理由として、そもそも隠れた状態である期間が長かったことと、近年になって国道がアベニューを横切りように作られていたため、アベニューの存在に気づいたり、全貌を確認するに至るのが遅れてしまった、とのことです。

 

行列祈祷式に使われていた可能性も

ストーンヘンジの建造目的は諸説ありますが、その中に「宗教祭祀場説」があります。ドルイド教やペイガン教といった宗教では、今も慣例としてストーンヘンジを巡礼の地ととらえているそうです。今回発見されたアベニューは、近隣の街から直接ストーンヘンジにつながっていることから、「宗教的な行列祈祷式に使われていたのではないか」、といわれています。真相については、財団の詳細な調査が待たれるところです。

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カテゴリ: その他

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