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建造目的は何?謎の巨石群ストーンヘンジが語りかけるもの

ストーンヘンジ
 
イングランド南部のウィルトシャー州(正式には1990年代から使用されている典礼カウンティという地域区分で分類された地域なのですが、「典礼カウンティ」は地方長官が任命されるイングランド特有の地理に関する分類のため、「地理カウンティ」とも呼ばれています)の州都であるソールズベリーは、イギリスでもっとも美しい村にも選ばれたことのあるカースル・クーム村を中心に構成された、のどかな農村地帯です。イングランドの首都ロンドンからは、西におよそ200キロメートルの距離です。この地域は、太古の昔から存在する、ストーンヘンジという謎の巨石群があることでも、世界的に知られています。

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直立巨石群

ストーンヘンジは、ソールズベリーの北西およそ13キロメートルの地点に存在する、世界でもっとも有名な環状列石(ストーンサークル)遺跡のひとつです。この遺跡は、円陣状に配置された直立巨石と、その周囲を囲んでいる土塁から構成されており、考古学者の通説では「紀元前2500年から紀元前2000年の間頃に作られたもの」、と考えられています(周囲の土塁については、直立巨石よりもさらに古い時代である紀元前3100年頃に作られたのではないか、といわれています)。

直立巨石群は、高さ7メートルほどの5組の組石(トリリトンと呼ばれています)を中心として、直径約100メートルの円形を描くように、高さ4~5メートルほどの立石(メンヒルと呼ばれています)を30個配置することで、全体が構成されています。トリリトンは、2つまたは4つの巨石の上に、巨石を渡すように横向けに載せて作った、日本の鳥居のような形をした組石を馬蹄形に並べて、作られています。

 

石の蝶番が意味するもの

ストーンヘンジの語源は、石をあらわす「ストーン(Stone)」と、蝶番(ちょうつがい)をあらわす「ヘンジ(henge)」からきている、といわれていますが、一説によるとヘンジは、「古英語の絞首台や拷問具を意味する言葉から来ている」、ともいわれています。

 

1986年には世界遺産に

この不思議な石の建造物は、いつ誰によって、何の目的で立てられたのかは未だ判明していませんが、過去から現代に向けた問題提起であるとともに、世界的にも貴重な財産であることから、1986年にはストーンヘンジから約30キロメートル離れた「エーヴベリーと関連する記念建造物群」とともに、「ストーンヘンジと関連する記念建造物群」として、世界遺産登録がなされています。

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カテゴリ: その他

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