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新たなナスカの地上絵を発見!日本の山形大が発見した新図柄とは

ジンクス
 
有名なペルーのナスカの地上絵は、1930年代の報告以来、約70点から100点もの図柄が発表されていて、一般的にも浸透しています。ナスカの地上絵は、厳密には「表層の岩や小石を取り除き、下層のにある地層を表面に出させて作った溝」で構成されているのですが、長い期間の風や雨などの自然の働きによって、消えかけたり、また出現したりしているものもあります。実際には、地上絵は既知のものだけではなく、まだまだ顕在化していないものもある、といえそうです。そんな中で近年、日本で新しい図柄の発見が発表されました。

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新たに発見された地上絵はなんと24点!

2015年に入って、日本の山形大学が発表したのですが、新しい地上絵は24点にのぼる、とのことです。山形大では、2004年頃から同大学の坂井正人教授を中心に、ナスカの地上絵の研究を続けており(正式名称は、人文学部ナスカ研究グループといいます)、新しい地上絵の発見や、地道な研究活動がペルー文化省にも高く評価され、2012年には、ナスカ現地に「ナスカ研究所」という付属研究所を設置しています。現地での立ち入り調査が認められているのは、世界でも山形大だけといいますから、今回の発表の信憑性については、まさに折り紙つきである、といえそうです。山形大は、山形県山形市に本部を置く国立大学で、1949年にできたといいますから、かなり伝統のある大学です(ちなみに最も古い国立大学は東京大学で、1877年開学になります)。

 

リャマの地上絵

今回見つかった図柄は、リャマ(ラクダ科の動物で、ラマ、ジャマとも呼ばれています)と思われるものをはじめとして、動物の種類の判別が困難な図柄とのことで、全部24点が発見されました。2013年から2014年にかけて発見した17点の図柄の周辺に集中しており、これだけの数が一定の地域に集中している例は、今回が初めてだそうです。今回発見された中で、もっとも大きな図柄は、全長20メートルというものです。

 

都市化による地上絵消滅の懸念

今回の山形大の発見は、既に発見されていた有名なサルの地上絵やハチドリの地上絵よりもさらに古い時代(紀元前400~200年頃)に描かれたものとみられ、歴史的にも貴重かつ重要な発見である、といえそうですが、さらに同大学のコメントとして、「都市化による地上絵消滅の懸念」があげられています。今回新図柄を発見した地域は、宅地開発が進んでいる市街地に近く、都市化により貴重な地上絵の破壊されることに対して、日本の山形大が、人類を代表して警告を発したもの、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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