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ナスカの地上絵の謎…巨大なコンドルの絵はこうして見つかった!

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世の中には、真相が解明されないまま現在に至っているような、不思議な遺跡や生き物、事象がたくさん存在しています。情報化社会といわれて久しい昨今ですが、かつてはインターネットもデジタルメモリーもなく、さらに遡ると紙媒体すら存在せず、口述のみの伝承となっているような事象も、少なくありません。ナスカの地上絵は、ずっと昔に作られ、今も謎の事象の代表的な例のひとつです。

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巨大な地上絵はどこにある?

ナスカの地上絵は、南米に位置するペルーにある、ナスカ川とインヘニオ川にはさまれた、乾燥した岩で構成される盆地状の高原地域に描かれている、巨大な絵のことを指します。ペルーの正式名はペルー共和国で、コロンビア、エクアドル、ブラジル、ボリビアと隣接しており、首都はリマになります。ペルーといえば、1990年代に日系二世のアルベルト・フジモリ氏が大統領になったことで、日本でもよく知られている国のひとつです。ナスカの地上絵は、飛行機が発明された1900年代以降に、パイロットによって初めて認識されました。絵が巨大すぎて、上空から眺めないと、絵であることがわからなかったからです。この絵は、正確には絵というよりも「地上の溝」で、地面の岩を取り除いて、岩の下の色の異なる地層を露出させることで、絵を構成する「線」を作り出しています。このため現地では、「絵」ではなく「ナスカライン」といわれています。

 

地上絵発見のいきさつ

最初に絵を認識したパイロットは、ペルー人のアレッサンドロ・ロメロ氏で、当時ナスカ高原近辺に金脈が存在するといわれていたため、金脈の探索目的で、上空約1,800メートルの高度から地上を眺めていたのですが、その際に「巨大な鳥の絵」に気づきました。この鳥が有名な「コンドルの絵」で、全長約135メートルもあるという、巨大なものでした。この話を知ったアメリカ人考古学者のポール・コソック氏が、1939年にナスカの地上絵を史上初めて学会に発表し、その存在が世間に認識されることとなりました。

 

今も調査は続くナスカの地上絵

その後研究は、ポール・コソック氏の助手であるマリア・ライヒェ女史に引き継がれ、更なる深堀研究が重ねられて、現在に至っています。マリア・ライヒェ女史の功績は非常に大きく、現在のナスカの地上絵研究の礎は、彼女が作った、といっても過言ではありません。近年日本でもナスカの地上絵に関連する調査や報告もなされていますが、謎の全貌は解明されないまま、現代に至っています。

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カテゴリ: その他

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