> >

溶ける乗組員…米最大の都市伝説「フィラデルフィア計画」:後編

AQ086_L
 
バミューダトライアングルで起きている謎の航空機や船舶、およびその乗務員の消滅現象をベースとして、1931年に発明家ニコラ・テスラ氏によって企画・実行されたという、アメリカ海軍のステルス実験「フィラデルフィア計画(正式名レインボープロジェクト)」は、「軍事活動においてレーダーに映らないようにする」という軍事的ミッションに対して、大規模かつ国家的におこなわれたプロジェクトである、とされていますが、現代のアメリカでは、いわゆる「都市伝説」として伝えられています。しかし、バミューダトライアングルの謎とあわせて、真相は未だに「藪の中」である、といえそうです。

スポンサードリンク


 

ノーフォークへの瞬間移動が実現した?

実験はアメリカはペンシルバニア州のフィラデルフィアで1943年におこなわれました。この実験では、後にアメリカの自動車会社であるゼネラル・モータースの副社長にまでなったジョン・フォン・ノイマン氏によって執り行われた、といわれています。実験の結果、テスラ氏が開発した「テスラコイル」という高周波や高電圧を発生させる装置によって、実験対象の駆逐艦エルドリッジは、乗務員を乗せたままフィラデルフィアから2,500キロメートルはなれたノーフォークへの瞬間移動が実現できた、つまり「レーダーから消え去ることができた」、といわれています。その後、移動元であったフィラデルフィアに戻ってきた、と伝えられています。

 

地獄絵図となった船内

しかし、このフィラデルフィアからノーフォーク間の瞬間移動の往復の間に、船内は地獄絵図ともいえるような数々の奇怪な現象に見舞われたそうです。甲板に人間の体が溶け込んだり、人体が突然燃え上がったり、半透明になったり、突然冷凍化したり、といった現象が起こった、とされています。このような超常現象に見舞われなかった船員は、エルドリッジの船内では、鉄の壁で隔離された機械室にいたエンジニアだけだった、といいます。これらの荒唐無稽な現象は、都市伝説として後年に尾ひれが付いて広まった可能性は否めませんが、それにしても「火のないところには煙は立たない」といわれるように、なんらかの超常現象が発生していた可能性もあるのではないか、と思われます。

 

密告により表沙汰になったレインボープロジェクト

エルドリッジ号内の超常現象は、実験後10年以上公表されることはありませんでしたが、1956年に関係者と思われる人物(カルロス・マイケル・アレンデ氏とされています)から、作家のモーリス・ケッチャム・ジェサップ氏に出された書簡によって明らかになりました。しかしモーリス氏は詳細を語ることなく、手紙を受け取った3年後に謎の自殺を遂げたそうです(車とホースを使った一酸化炭素中毒による自殺、とされています)。アメリカ海軍は、手紙を投函した本人であるカルロス氏を探しましたが見つからず、さらにその後のアメリカ海軍の公式見解では、「エルドリッジ号がフィラデルフィアに寄港した事実はない」、としています。このエピソードは、あくまでも都市伝説という位置付けなのですが、事実ではない、という確証もまた、見つかってはいないのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: その他

Comments are closed.