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モアイ像は歩いた?!イースター島のモアイ像には目と胴体があった!

08.モアイ
 
イースター島のモアイ像は、国立公園で世界遺産のラパ・ヌイ公園の草原に存在していて、基本的には首から頭の部分のみが地上に出ており、一枚物の石でできている石像で、目はついておらず、胴体の部分は見えていませんが、モアイ像が作られた当初は目も胴体もあった、とのことです。ここでは、目と胴体の真相について、ご紹介していきます。

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目は石灰岩で作られていた?

モアイ像は12世紀頃から15世紀頃までの期間に、住民で構成されたいくつもの部族によって作られたものだといわれていますが、凝灰岩という火山灰をベースにした岩を使って作られた本体部分の目には、当初はサンゴ質の石灰岩でできた目がついていたそうです。現在残っているモアイ像に目がついていない理由は、モアイ像がたくさん作られていた時代の、食料を巡る部族間抗争において、「相手部族のモアイを引き倒す」、ということをおこなっていたのですが、その際に「モアイ像の魂が宿っている」という目を破壊することも、あわせておこなっていたからだ、といわれています。現在イースター島に存在する復元されたモアイ像の中には、当時の目を復元しているものもあるそうです。

 

実際に掘り起こして確認された胴体

また、首から上だけが地上に出ているように見えるモアイ像ですが、首から下を掘り起こして、胴体の有無の確認がたびたびなされています。その結果、胴体があることが既に判明しています。直近では、2011年から2012年にかけてアメリカのジョー・アン・ヴァン・ティルバーグ博士の調査チームがおこなったEISP(Easter Island Statue Project=イースター島モアイ像プロジェクト)で、胴体の存在が確認されています。背中の部分にはペトログリフ(=文字や意匠のようなもの)が刻まれていますが、象形文字のように絵そのものに意味があるようで、調査チームでは「太陽と虹をあらわしているのではないか」と解釈しています。胴体部分は顔部分の2倍から3倍もの長さを持っていて、相当な大きさを持っていることがわかっています。

 

歩いて移動したとの伝説も

さらに、胴体があることを確認する前から、「モアイ像は自分で歩いて移動していた」という伝説が残っていましたが、胴体があることを確認した今では、この霊的な伝説がまったくの想像ではなく、モアイ像の運搬における何らかの手段を、「モアイ像が歩く」と表現していた可能性がある、ともいえそうです。プロジェクトチームのさらなる深堀り研究に期待がかかるところです。

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カテゴリ: その他

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