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スーダンのピラミッドとエジプトのピラミッドの共通点・相違点

ピラミッド
 
ピラミッドは、ギザの大ピラミッドに代表されるように、エジプトのものがもっとも有名ですが、メキシコのマヤ文明の遺跡にあるピラミッドのほか、実はアフリカはスーダンにも存在しています。メキシコのピラミッドは、色や大きさ、周囲の環境など、エジプトとは異なる雰囲気を持っていますが、スーダンのピラミッドは、驚くほどエジプトのピラミッドとの類似点を持っています。

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スーダンにピラミッドが伝わった経緯

「スーダンはアフリカの国で、エジプトとは関連性が薄い」というものが一般的なイメージですが、実はスーダンとエジプトは地理的に近く、古くから北隣の国として交流があったようです。もっとも近隣国同士の例に漏れず、エジプトとは戦争が起こって支配したりされたり、ということもありました。いずれにせよ、交流があったことから、文化的な部分や思想という部分で、影響を受けあっていたようです。

 

ヌビアのピラミッド

スーダンには、紀元前2500年前、つまりエジプトのピラミッドが建設されていた頃と同時期に、クシュ王国という国を持ち、ケルマという名の都市が栄えていました。エジプトを統治している時期には、ブラック・ファラオ(エジプトの王はファラオと呼ばれます)という呼び名で王を務めていたこともあるようです。クシュ王国=文明は、ヌビア文明ともいわれていて、その都は前述のケルマのあとにナパタに移り、最後にメロエを都とする王国となりました。スーダンのピラミッドは、この時期に作られているため「ヌビアのピラミッド」と呼ばれています。

 

スーダンのピラミッドの特徴

スーダン=ヌビアのピラミッドは、エジプトのピラミッドとの比較において、いくつか特徴があります。まずひとつ、「傾斜角が急である」というものがあります。エジプトのピラミッドの側面の傾斜角は、40~50度程度ですが、ヌビアのピラミッドは70度程度です。そのため、基礎にあたる底辺の部分の面積が小さいことが特徴です。また、建設されたピラミッドの数も特徴的です。エジプトでは、3大ピラミッドのほかにも作られてはいますが、数はそれほど多くありません。これに対してヌビアのピラミッドは、500とも1000ともいわれ、ひとつひとつの大きさではかなわないものの、数のうえではエジプトを上回ります。スーダンのピラミッドは、観光資源としての知名度や、「アフリカにピラミッドがあるのか」といったイメージなどではエジプトにおよばない、といった現状ですが、一見の価値がありそうです。

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カテゴリ: その他

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