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メンカウラー王のピラミッドにはいない?守護獣スフィンクスの謎

ヒエログラフ
 
世界3大ピラミッドとして、エジプトはギザの砂漠に存在しているメンカウラー王、カフラー王、クフ王のそれぞれの巨大なピラミッドの中では、メンカウラー王のピラミッドが一番小さいものです。作られたのは紀元前2500年頃といわれていますが、メンカウラー王のピラミッドには、もうひとつ特徴があります。それは、ピラミッドの守護獣といわれているスフィンクスがいないとされていたことです。

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クフ王のピラミッド

エジプトの3大ピラミッドの中でももっとも大きいのが、約140メートルほどの高さを持つクフ王のピラミッドなのですが、スフィンクスはそれ以前の時代に造られたという説があるものの、今現在の景観としては、ピラミッドを守るように大きなスフィンクスが近隣に鎮座しています。ピラミッドやスフィンクスが建設された正確な時代が判明していないため、「どの王を守るために作られたスフィンクスなのか、そもそもその存在意義は、王を守るということで正解なのか」というところは明確にはわかっていませんが、現存するスフィンクスは、近隣にある3大ピラミッドのひとつであるカフラー王のスフィンクスである、とされています。

 

カフラー王のピラミッドとスフィンクス

「現在3大ピラミッドの近くに存在しているスフィンクスは、カフラー王のスフィンクスである」ということの根拠としては、2つあります。まずひとつめに、「一番近い場所にスフィンクスが鎮座している」ことです。それからふたつめとして、「スフィンクスの顔」です。現存するさまざまな書物や壁画において確認されたカフラー王の顔を模して、巨大スフィンクスが作られているという説が有力です。一説によると、もともとは山羊の頭部を模して作られていたものを、カフラー王が自身の顔を模して掘りなおすよう指示して作られた、ともいわれています。いずれにせよ、ここまでのお話では、メンカウラー王のエピソードは出てきていません。

 

メンカウラー王のスフィンクスが見つかった?!

近年に入るまで、3大ピラミッドのうち一番小さいメンカウラー王が作ったことを示すスフィンクスは、存在しないとされてきました。ところが2000年に入ってから、エジプトではなくイスラエル北部のガリラヤ湖周辺で、メンカウラー王のものと思しきスフィンクスの足の部分が見つかったそうです(「ヒエログラフ」という、古代エジプトの神聖文字で「メンカウラー王のものである」ことが記されていたとのことです)。なぜイスラエルで見つかったのか、本当にメンカウラー王のスフィンクスの足なのかなど、真相の解明が待たれるところです。

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カテゴリ: その他

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