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伝説の白馬ペガススが星座になったわけ【ギリシャ神話と星座】

ジンクス
 
世界的に広く浸透し、星占いにも使われている星座は、紀元前3000年前のメソポタミアの羊飼い達が、羊の番をしながら星を見上げて作ったのがルーツといわれています。その後長い期間をかけて神話の世界とも結び付けられ、現在に至っています。ギリシャ神話やローマ神話に出てくる神獣ペガススは、白馬の背に鳥の羽を生やした美しい姿をしていますが、ギリシャ神話の他のキャラクターと同様に、「ペガスス座」として星座のひとつにもなっています。ここでは、ペガススが星座となった際のエピソードをご紹介します。

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ペガスス座の見える季節

星座のペガスス座は、日本では秋の夜に見ることができます。胴体部分は四角の形に並んだ星で構成され、羽と首の部分が周辺の星で表現されています。ペガスス座にはペガススの下半身は表現されておらず、また地上から見ると逆さに見えるような形状です。ペガスス座の胴体部分は、「秋の大四辺形」といわれています。

 

ペガススが星座になったきっかけ

ペガススはもとは星座ではありませんでした。ポセイドンとメドゥーサの子として生まれたペガススは、コリントスのピレーネの泉にいたところを怪物退治に向かわんとする勇者ベレロフォーンに捕らえられ、共に怪物退治に出かけたことが、星座となるきっかけとなりました。気性が激しいとされているペガススを捕らえる際には、ベレロフォーンは女神アテーナーから与えられた「黄金の手綱」を使ってペガススをおとなしくして捕らえた、といいます。またこれには異説もあり、「ペガススの父親であるポセイドンが、ペガススをベレロフォーンに与えた」という説もあります。

 

霊感の象徴でもあるペガスス

最初に倒した怪物はキマイラという名で、ライオンの頭に蛇の尾、山羊の体を持つという恐ろしい怪物なのですが、ペガススに乗ったベレロフォーンは空中から矢を放ち、首尾よくキマイラを退治します。ベレロフォーンとペガススのコンビは、その後も怪物退治に成功し続け、ついにはベレロフォーンは「自分は誰よりも強く、神になりうる存在である」と自惚れるようになってしまいます。これを見た神々の王ゼウス(ギリシャ神話中でも最高位の神とされています)が、ベレロフォーンを諌めようとして一匹の虻を放ち、虻はペガススの腹(鼻という説もあります)を刺します。驚いたペガススはベレロフォーンを振り落とし、そのまま天に昇って星座になった、といいます(ベレロフォーンは脚を折って、その後亡くなってしまいます)。星座となった後のペガススは、ゼウスの雷電の矢を運ぶ役目をしていた、といわれています。またペガススは、天に昇ったことによるイメージからか、「霊感やインスピレーションの象徴」ともいわれています。

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カテゴリ: その他

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