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龍とドラゴン…そのルーツと歴史、存在感の理由を紐解く!

Giant golden Chinese dragon on isolate background
 
龍といえば、英語名ドラゴン、漢字のあてかたにも龍の他に竜があったりと、非常にメジャーな想像上の動物のひとつとして有名です。日本の神社や寺院にあしらわれていたり、中国の祭りなどでも取り上げられていたりと、もはや想像上の動物かどうかも怪しいくらいに日常生活に浸透しきっています。龍はどのような経緯で生まれ、今後どのようになっていくのでしょうか。

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龍のルーツ

まず、漢字の「龍」については、中国が発祥の地といわれています。中国の古い書物である『史記』には、その記載が既になされています。漢字の「竜」は、「龍」の略語という位置づけとのことです。中国では昔から「皇帝の象徴」といわれていて、今でも祭りや飾り物などで使用されているとおり、中国において大変メジャーな想像上の動物のまま推移しています。また日本においても、中国からの伝承をベースにして、日本でも昔からあった蛇神信仰(ヤマタノオロチなどが有名です)と融合し、こんにちに至っています。

 

欧米のドラゴンとの関連は?

一方欧米でも、龍に似た体の形状を持つ「ドラゴン」が親しまれてきました。龍と同様に、全身うろこに覆われていて、両者とももとは、蛇やトカゲなどの爬虫類系をベースに想像されたものであると考えられます。ただ欧米の場合には、大きな羽が生えていたり、口から火を吐くといった怪獣的な特徴を与えられることも多く、厳密には中国の龍とはキャラクターが異なっているようです。また、欧米ではドラゴンは「邪悪なものの象徴」としてしばしば描かれていますが、中国と同様に「縁起のよいもの、善の生き物」として描かれることもあります。欧米のドラゴンの語源も歴史は古く、古代ギリシャ語の「ドラコーン」に由来している、といわれています。

 

龍は実在するのか

このように、アジア圏でも欧米においても、基本的には龍は想像上の動物であり、実在はしていない、とされていますが、人々への浸透度を考えると、実在しているかのような錯覚におちいってしまいます。多くの「想像上の動物」がそうであるように、龍の存在感が一定の信憑性をもっているように見える理由は、やはり龍という存在が「人間の内面を象徴的にあらわしているもの」だからではないでしょうか。龍自体は霊的な存在であるのですが、書物のなかではしばしば非常に人間的な言動をとったりすることがあります(そもそも爬虫類系は話などできないはずなのですが)。こういったことから、人間の魂の叫びを象徴的に可視化した存在、それが世界でいわれているところの「龍伝説、ドラゴン伝説」の本質である、と考えられそうです。

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カテゴリ: その他

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