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死者が蘇る!ゾンビのキャラクター人気の理由と起源を考察する


 
映画やゲームなどで、ゾンビというキャラクターが良く取り上げられています。アメリカやイタリアでは、頻繁にゾンビを題材にした映画が作られていたり、日本のゲームでもバイオハザードなどが人気を集めています。このゾンビと言うキャラクターは、死者が蘇って街を徘徊する、といったかなり不気味なものなのですが、これだけさまざまなメディアで取り上げられるほどの人気を集めている理由は、どこにあるのでしょうか。

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ルーツはブードゥー教

ゾンビのキャラクターは、もとはブードゥー教のルーツの考え方であるヴォドゥン(アフリカで信仰されていたそうです)から発祥していて、その呼称は「ンザンビ」だったとのことなのですが、世界各地に伝わる過程で「ゾンビ」に変わっていきました。宗教儀式の中には医学的な側面を伝えるようなエピソードもあり、ゾンビパウダーという粉を使って仮死状態を作り出したうえに後に蘇らせる、といったこともあったそうです。今でもハイチなどの一部の地域ではブードゥー教が信仰されていて、「(宗教的な意味で)死者が蘇る」といったことを信じている人も存在しているようです。

 

病気の症状がモデルになった可能性

また、ゾンビのキャラクターが出来上がる過程において、「狂犬病の症状がモデルになっている」といった説もあります。狂犬病を発症すると、体が動かなくなったり、性格が凶暴になったりしたり、自分の声や水を恐れるような行動をとるようになったり、といった、ゾンビのキャラクターに通じるような症状を示す、といわれています。このような狂犬病患者の様子を見て、ブードゥー教で取り扱われているゾンビのキャラクターが構築されていったのかもしれません。ゾンビがホラー的なキャラクターであることからも、ゾンビ人気の背景に「病気への恐怖がある」ことも考えられます。

 

生死を越えた存在に対する脅威や興味

こんにちのゾンビ人気は、映画における特殊メイクや、ゲームに登場するキャラクターの不気味なルックスからはあまり想像がつかないことではあるのですが、普遍的な好奇心のひとつである「怖いもの見たさ」の他に、ゾンビ特有の「死者が蘇る」といった概念に対しての「生死を越えた存在に対する脅威、または興味の大きさ」が影響しているのではないでしょうか。人間の大きな欲求、テーマのひとつである「不老不死、長寿」にも通じるところがあり、背景に宗教的な概念があることも相まって、深いテーマ性を感じることができることも、ゾンビが人気になっている要因のひとつと考えられます。

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カテゴリ: その他

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