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タイムマシンの創造は可能?時間を止める・超越する研究の今

時計
 
現在の科学技術レベルにおいて、時間を止めたり、時空を越えて過去と未来を行き来したり、といったことは実現できていません。それにもかかわらず、時間を超越するということをテーマにした映画やドラマ、小説は昔から数多く作られています。「永遠の命」や「タイムマシン」にもつながる普遍的な願望である「時間を支配する」という概念ですが、先頃時間に関連する印象的なCMがYouTubeで公開されて、日本でも話題になっています。

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意識レベルを可視化するとこうなる

このCMは、ニュージーランドの「New Zealand Transportation Agency」という交通安全啓発の団体が作ったものなのだそうですが、「超常現象を取り扱った映像」としても見ることができます。このCMは、巷の長編映画やドラマと比較してもそん色ないくらいの完成度とメッセージ性を帯びていて、ある意味「超常現象への興味や好奇心と表裏一体にある、人類の普遍的な価値観」といった側面を、具体的な形で提示してくれています。CMでは、「スピードを出しすぎている車2台が、交差点で衝突事故を起こす直前」といったシチュエーションで時間が静止し、それぞれの車のドライバーだけが、静止した時間の中で会話する、というものです。しかも2人は、この状況が「事故直前に時間が気まぐれにとまっているだけである」ことを悟っていて、その後起こるはずの事故が不可避であることを理解した状態で、短い会話を交わします。その後車に戻り、(予定通り)事故は起こります。

 

時間を止めることはできるのか

そもそも時間を止めることは、現状不可能です。それでも、現時点では超常現象のカテゴリで語られることが多いものの、「時空を飛び越える研究」は続けられています。生まれ変わりや幽霊、多重人格者の記憶など、現代科学では説明しきれないような超常現象は多数存在し、それらのいくつかには「時間の超越」の概念が含まれています。なんらかの方法で、時間をコントロールすることは可能なのかもしれません。

 

後悔先に立たず

いずれにせよ、時間を止めることが不可能である以上、起こってしまった、または起こることが不可避な状況に突入してしまった後では、何の対処もできないことをこのCMは語っています。製作者の意図としては「安全運転の推奨」ということであったと推測されますが、時間の概念や、死の直前によくいわれている「走馬灯のように過去の出来事が頭の中をめぐる」といった通説について、深く考えされられるものがあります。「後悔先に立たず」といいますが、科学技術の進歩は、未来を作ると同時に、今起こっている悲劇を回避する方法を提示することにもなる、といえます。「不可能を可能にする=時空を飛び越えることの可能性を追求する」ことは、人類にとっての普遍的なテーマです。今後の研究には期待していきたいところです。

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カテゴリ: その他

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