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写るはずのないものが…!心霊写真は幽霊?錯覚?それともトリック?

不思議な体験談
 
超常現象界隈のメジャーなキーワードに「心霊写真」というものがあります。一般的に心霊写真は「霊的な現象の証拠」といわれたり、「トリックや錯覚といった謎解き議論のトリガーとなるグッズ」といった見方で捉えられています。しかしながら、「四谷怪談」等の昔の怪談を題材にした舞台をおこなう前には、今でもお祓いがおこなわれていたり、関連する写真や動画が意図せず撮影されてしまったり、といった出来事は後を絶ちません。霊は本当に存在しているのでしょうか。そして心霊写真とは、その霊が映りこんだものなのでしょうか。

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心霊写真とは何か

そもそも心霊写真とは、100年以上も前から世界中で撮影されています。人気のないところや、風景を撮っただけの写真に、見知らぬ人物が半透明の形で写りこんでいたり、うらみをもった顔をこちらに向けている様が撮影されていたり、中には人物の形になっていないようなもの(いわゆる「オーブ」という形態)が写っていたり、写真や動画での写り方はさまざまです。心霊写真は、フランスの画家ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールによって実用的な写真技術「銀板写真法」が1839年に発明され、その後1884年に発明された写真フィルムが登場した直後から「写るはずのないものが写っている」という話題のひとつとして、既に存在していたのです。

 

見る人の状態に依存する心霊写真

当時は現代と比較して、写真技術自体が稚拙なことも手伝って、写りこんでいるものが「人物である」と余計に不気味な印象を与え、その結果人々が「心霊写真を信じる、霊と思い込む」ということが加速してきた、と思われます。写真フィルム発明から100年経って、デジタル化が進んでいるこんにちにおいても心霊写真の存在感が色あせていないことを考えると、「事実を切り取る技術的物理的なツールとしての写真」とは別の次元で、「心霊写真」の存在を捉える必要があるのではないか、と考えられます。当時と現代で不変の概念、それは「人間の恐怖や未知のものに対する心理」です。

 

霊の存在と人間の脳

人間の脳は、怖いものや未知のものに対して、ある一定の反応を示すものです。一説によると、「脳の中央部にある『視床下部室傍核(ししょうかぶしつぼうかく)』と呼ばれる場所が、決定的に恐怖を左右している」といわれています。脳のこの部位は「ストレスセンサー」としても知られていて、この部位が反応し人間は恐怖を感じる、ということです。この部位の機能を人為的に低下させる(ソマトスタチンと呼ばれるホルモンの一種を人為的に操作し、脳の近くにあって気持ちを左右する「扁桃体(へんとうたい」)と呼ばれる神経細胞に働きかける)と、心霊写真だけでなく、バンジージャンプ等の「生命に関わる恐怖」も取り除くことができた、というのです。この部位の機能には個人差があり、そのあたりが「心霊写真を信じる、信じない」、ひいては「恐怖を感じる、感じない」というところに作用する、といわれています。このように心霊写真とは、「物理的な存在(ここでは写真)に対する人間の反応作用の一種」といえそうですが、霊的な存在自体の探求は、脳の働きとあわせて科学的に検証していく必要がありそうです。

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カテゴリ: その他

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