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銀河宇宙線の恐怖!宇宙飛行は脳にダメージを与える恐れも?

宇宙飛行士
 
有人宇宙探査は、近隣の惑星の探査や宇宙の謎の解明、ひいては宇宙人やUFOの存在の調査にも欠かせない「人類のミッション」のひとつですが、先日アメリカの科学誌が「宇宙探査において脳がダメージを受ける可能性」について言及しています。どういった内容なのでしょうか。

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アメリカの科学誌が発表

アメリカのNASA(米航空宇宙局)における「有人宇宙探査」は、今も昔も最優先ミッションのひとつなのですが、米科学誌「サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)」に掲載された論文(カリフォルニア大学アーバイン校のチームが研究用のマウスを用いて行った実験の結果)によると、「長期間の宇宙飛行で、飛行士がさらされる銀河宇宙線に似た高エネルギー荷電粒子を浴びたマウスに、中枢神経系の損傷と認知機能障害がみられた」というのです。

 

中枢神経系の損傷と認知機能障害の可能性がある

「中枢神経系の損傷と認知機能障害」とは、要約すればり「脳の損傷」ということなのですが、数年レベルで近隣惑星の探査を計画することが一般的な宇宙有人探査ミッションにおいて、これはかなり由々しき問題であるといえます。なぜならば、この説が正しければ、このミッションに従事したい宇宙飛行士が減少し、有人探査の人材不足が起こりかねないからです。このダメージは、一般的に言われているところの紫外線や放射線の影響と同様に、一時的なものではなく、ミッション終了後も永続的に続いてしまう可能性もあるとのことです。

 

「2030年火星の旅」への影響は

NASAは、2030年代に人類を火星に送り出すことを目標に研究を重ねているとされ、日本でも宇宙事業をにらんで活動している事業家も少なくありません(元ライブドアの堀江貴文氏も、ロケット事業を公言している事業家のひとりです)。そんな中発表された「宇宙線の脳への影響」は、現時点では将来の火星旅行の夢を阻害する要素となるかもしれません。しかし、影響を与える要素が特定できているとするならば、これまで人類が乗り越えてきた幾多の科学的な「壁」と同様に、乗り越えることができる可能性も、またあります。一説には「火星への有人ミッションに要する年月は、少なくとも1年半」といわれているなか、さいわいNASAの目標設定時期も2030年代と、まだ若干の調査の期間が残されています。新たに検知した「宇宙線の脳への影響」問題の解決に向けて、世界中の科学者の調査と検証に期待がかかるところです。

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カテゴリ: その他

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