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ジンクスを生んでいるのは人間心理。靴にまつわる面白ジンクス!

ジンクス

 

世の中には、あらゆるジャンルにわたってジンクスが作られ続けています。
ロケーション的にも、日本だけでなく世界中で作られていて、時代としても、その起源は一説によると古代ギリシャの時代までさかのぼることができる、といわれています。

 
さまざまなものが論理的科学的に説明されることの多い現代において、なぜこれほどまでに(大半が科学的に解明されていない))ジンクスが作られ続けているのでしょうか。
そこには実は、「人間心理」という根拠が存在しているのです。

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認知的不協和とは何か

ジンクスを作り出す人間心理として、まず「認知的不協和」という概念をご説明します。
人は納得できないこと、思いと異なる結果に直面した場合に、何がしか理由を求めてしまうもので、心理学的にはこの心理を「認知的不協和」と呼んでいます。

 
起こった結果の原因が「理不尽で不条理なまま」では心理的に安心できないため、なんらかの理由を付けることで、納得感を得ることを目的としています。
この概念は、「認知バイアス」ともいわれていて、たとえばイソップ童話の「ぶどうが高い場所にあって、食べることのできない狼が、『あのぶどうはすっぱいから食べなくて良い』と判断する」等が「認知的不協和」に該当します。

 

 

強烈な印象が残るとジンクスになる

それから次に、「間歇(かんけつ)強化」という概念があります。
これは、頻度の少ない「たまたまの出来事」が印象に残り、ジンクスとなっていく根拠になっています。
たとえば、雨男や雨女のジンクスで、「○○さんが来るといつも雨が降る」というものをよく耳にしますが、現実的には「○○さん」と「雨」には論理的な因果関係はありません。

 
しかし人間心理として、先にお話した「認知的不協和」で理由付けを求め、「頻度の少ない出来事」で印象を強くすると、「○○さんが来るといつも雨が降る」というジンクスとなって成立するのです。
以上が、ジンクスが作られる人間心理の代表的なメカニズムです。

 

 

ジンクスの話題で会話が弾む理由

さらにもうひとつ、ジンクスが作られ続ける理由として、ジンクスには、「コミュニケーションの促進」という側面もあります。
職場での軽い会話や友人との飲み会等の中で、こういったジンクス的な話題をきっかけに、会話が弾むことがよくあるかと思います。
これにも理由があり、そもそも人が納得感を欲していて、何らかの理由付けをして納得できた後、次に欲する心理的な要素は「共感」なのです。

 
このため、自分の納得感を他者に話して、同じように納得してもらうことで、さらにジンクスが強固なものになっていきます。
このようにジンクスは、個人の理由付けと他者の共感を経て、たくさんの人々の間で共有されるようになっていくのです。
難しい話が続いたので、共有されたおもしろいジンクスの例として、「靴のジンクス」をご紹介します。

 

 

あなたの靴にもジンクスが存在する!

「ファッションやおしゃれが大好き」という方はたくさんおられるかと思いますが、中でも履物=靴は、おしゃれ好きの間でも非常に重要なアイテムと考えられています。
「おしゃれかどうかの第一印象は足元=靴で決まる」といったジンクスがあるように、靴というアイテムにまつわるジンクスはたくさん存在しています。

 

右の靴紐がほどけたら両思い、左なら片思い

靴や履物にまつわるもっともメジャーなジンクスのひとつに、「右の靴紐がほどけたら両思い、左なら片思い」というものがあります。
科学的な根拠はないと思われますが、非常に長い期間、特に子供や学生の間で語り継がれてきたジンクスです。

 
このジンクスがすたれないし背景には、やはり「思い当たるところがある」と思われる人がたくさんいらっしゃることがあるのではないか、と考えられます。
もっとも、「右利きであること」を推奨する人が多かった時代からあるような古いジンクスだけに、以前よりも左利きの人が増えている傾向がある現代においては、利き足が左の人は、左右逆に考えておいたほうが良いかもしれませんね。

 

 

新しい靴をおろした次の日が雨なら思いがかなう

それから、「新しい靴をおろした次の日が雨なら思いがかなう」というものがあります。
主に恋愛についてこのジンクスを適用する人が多いのですが、このジンクスの根拠は、雨だとせっかくの新しい靴が汚れてしまうので、「新しい靴をおろした日が雨ではなく、次の日が雨ならば、なんだか幸先が良い」というところから来ているジンクスではないか、と思われます。
長靴でもない限り、新しい靴をおろした当日が雨だと、残念な気分になることも事実です。

 

 

新しい靴を部屋から履いて外出すると縁起が悪い

最後に、「縁起の悪いことを避ける靴のジンクス」をご紹介します。
「新しい靴を夜おろすことは避ける」、また近いニュアンスのジンクスに、「新しい靴は土などで少し汚してから履く」というものがあります。

 
これらのジンクスは、実はいずれも「お葬式の際に死者が履く足袋」をイメージしていて、「死者と同じような動作をしないようにする」ことが目的である、と考えられます。
ちょっとしたことなのですが、生きていくことに感謝して日々をすごすことを意識できるジンクスですし、縁起に細心の注意を払うことで運が開けるのであれば、取り入れるに越したことことはありませんね。

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カテゴリ: その他

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