ビジネスにも使える?ジンクスで不安や緊張を取り除き発想力をアップさせる方法
毎日の仕事や学校での生活では、緊張したり、不安になったりするシーンは多々あります。
しかも、不安や緊張という代物は結構厄介で、それ自体から心身ともにストレスがかかり、疲れてしまって本業に影響をきたすようなことも良くあります。
日頃親しんでいるジンクスを使って、不安や緊張を取り除くことはできないものでしょか。
「決まった動作」の効果
ジンクスの特徴として、「○○すれば△△になる」といったように、「決まったアクションをテンプレートのように提供してくれる」というところがあります。
野球のメジャーリーグで活躍しているイチローさんは、打席に立ったときに必ず同じしぐさをおこないます。
これを「ルーチンワーク」といって、直訳すると「(あらかじめ決めている)段取り」という意味であり、イチローさんの場合、1球毎にバットを立てたり、肩袖を持ち上げたりしています。
他にも、フィギュアスケートの浅田真央さんは、「リンクにあがる際、必ず左足からはいる」ことが習慣になっているそうです。
超一流のアスリートでも、不安や緊張を取り除くために、ジンクス=ルーチンワークを取り入れているのです。
手のひらに「人」と書いて飲むと緊張しない
この「ルーティンワーク」に加えて、日本で昔からいわれている「不安や緊張を取り除くジンクス」があります。
「手のひらに『人』と書いて飲む(しぐさをする)と緊張しない」というものです。
これは、これまでのべ何千万人か、それ以上の多くの人々が実践してきた有名なジンクスなのですが、このしぐさもある意味「ルーチンワーク」化していて、「これをやれば不安や緊張がなくなる」といった「良い思い込みの言い伝え」として、皆が活用しているのではないでしょうか。
初めての場面でも試してみる
このジンクスや「何らかの動作」を活用して、うまく不安や緊張を取り除くことに成功することができれば、それらの一連の動作を「ルーチンワーク」として定着させるアクションをとるべく、不安や緊張のないシーンでも、いわゆる「イメージトレーニング方式」で練習しておきます(野球で言うと「バットの素振り」のようなイメージです)。
こうすることで、次回以降、初めて遭遇するような場面においても、「不安や緊張を取り除いた実績のあるアクション」として、ルーチンワークを活かすことができるのです。
ジンクス=ルーチンワークは、成功するイメージを強く持つことができる「いざというときの武器」となりうるのです。
ジンクスには、発想力をアップさせてくれるものもあります。
次にご紹介するのは発想力にまつわるジンクスです。
ジンクスで発想力をアップする方法
毎日の生活の中で、しばしば「発想力」を実感する場面に出くわします。
「発想力」とは、何かをやって結果を得ようとした際、不可抗力または無意識に従来のやり方と違った方法をとって、結果的に「うまくいった」場合等に感じるものです。
「目からうろこ」という表現であらわされたり、「こうやったらうまくいくのか!」と感じられるような場面です。
「発想力」は、従来よりも良い結果を多く得るためのひとつのツールである、ともいえそうです。
ジンクスを使ってうまく「発想力」を引き出すことができないでしょうか。
発想力が試される場面
「発想力」や「発想の転換」が必要とされる場面は、数多く存在しています。
たとえば、職場や学校、恋愛等において、「どうしてもうまくいかない」けれど、「どうにかしたい」といったような場面にたくさん遭遇します。
こういった場合には、少なくとも「従来からとっているやり方」では、事態が好転する可能性は低く、良い結果を得ようとすれば、従来とは違った方法を試してみる必要がある、といえます。
こういったときに、「発想力」や「発想の転換」が必要になってきます。
新しい発想をしたときのシチュエーションを積み上げる
人が「発想の転換」をおこなう際にもっとも多いパターンは「不可抗力」です。
外的理由でやむなく従来と違う方法をとって、思いがけずうまくいくようなケースが該当します。
「思い込み(こうすればうまくいくはず)」が強く、なかなか従来の方法を捨てられないでいて、なおかつ結果が思わしくないような場合には、「不可抗力による発想の転換」が非常に効果的であることがあります。
この「不可抗力」を人工的意識的に作る方法が「ジンクス活用」です。
ただし、やみくもにジンクスを活用するだけでは成功確率は上げられないので、そこには工夫が必要です。
「不可抗力による発想の転換をおこなった時のシチュエーション」を、紙のメモや部ログに記録しておくことからはじめます。
「朝一でコーヒーを飲むと良い発想を生む」という外的要因
たとえば仕事で作った資料について、何度見せても上司からのOKが得られなかったのが、5度目のトライでOKがとれたとします。
成功にいたった理由は、なんらかの「発想の転換=発想力の発揮」があったと考えて、そのきっかけとなった出来事を探して、ジンクスにするのです。
仮に「1回目から4回目まではランチのときにしか飲んでいなかったコーヒーを、朝一で飲んだら5度目でうまくいった」場合には、「朝一のコーヒーが発想力を生み出した」と考えて、「朝一のコーヒー」をジンクスとしてメモしておき、「発想力発揮の切り札」として積み上げておきます。
このように、何度目かのトライでうまくいった場合にその原因を探り、どんなことでも良いので「きっかけとなったアクション」をジンクスとしてたくさん積み上げておけば、困ったときの「発想力の発揮」のトリガーとして、活用することができるのです。