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シミュラクラ現象…超常現象の秘密!幽霊が見えるメカニズム

超常現象
 
世界の学説の中には、超常現象自体の研究以外にも、超常現象がおこるメカニズムを、人間の脳の働きを通して説明するような説もたくさん存在しています。ここでは、それらの学説のひとつである「シミュラクラ現象」や、関連する学説をご紹介します。

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人はまず相手の目を見る

人や動物には、他者と出会った場合に、敵か味方かを判断したり、出会った相手の行動や感情を予測するために、本能的に「相手の目」を見る習性がある、といわれています。犬や猫を考えてみると、確かにじっと目を合わせてきます。こういった習性をベースに人や動物の顔を考えてみると、目と口は逆三角形に配置されているため、実際の顔ではない「点や線」などが三角形または逆三角形に配置されていると、人の脳が「これは顔であり、しかるべきところについているものは目である」と判断してしまいます。この現象を「シミュラクラ現象」といいます。

 

三角形の点と線を顔を認識する「シミュラクラ現象」

日本のことわざに「幽霊の正体見たり枯れ尾花」というものがありますが、このことわざは「恐怖心や疑いの気持ちが何を見ても幽霊に思わせている」という意味で伝えられています。しかし実際には気持ちの問題ではなく、先ほどお話したシミュラクラ現象による本能的な習性で、脳が顔と認識してしまうのです。顔の場所が決まれば副次的に体も想像できて、そのうえ恐怖心や猜疑心がある状態だと、なおさら強烈な印象として「幽霊」として認識してしまう、ということが、「幽霊を見た」といった体験を脳科学的に解明した結果のメカニズムである、というのです。

 

代理検出装置と思い込み

また、「代理検出装置」という考え方では、「人には限られた情報の中から何らかのパターンを見出そうとする仕組みがある」ということも述べられています。この効果が、シミュラクラ現象に拍車をかけていそうです。さらに、スイスのチューリヒ大学病院の神経心理学者ブルッガー氏は、「超常現象を体験した人たちの『思い込み』の多くが脳の右半球に関連している」と述べています。氏の研究によると、超常的な体験をしたことのある人々は、右脳が優勢であることを示すテスト結果になった、とのことです。本能的な要素に加えて、右脳の活動が優勢な場合には、「脳が錯覚する確率が高まる」、と考えられます。このように、超常現象の一部については、脳の習性やある種の法則で説明がつきますが、幽霊などの超常現象そのものの説明としてはまだまだ不十分であり、解明に向けて今後もなされるべき研究の余地は大きい、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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