陰陽道まとめ:これだけ知れば基本はOK!陰陽の境界線・五行の関係
陰陽道には他にも占いとしてのツールになる星の神将や九星気学にみるような数字に関係する事象も記されています。
しかし、深追いをしてしまうと、現代ではむしろ動けなくなる可能性があるのも陰陽道の道成りであるとも言えます。
日常生活で物事を考える一つの方向性として陰陽道を取り入れるなら、陰と陽の関係性と五行のサイクルの2つを知っていれば十分に事足ります。
陰陽道のまとめ
陰と陽とは、光と影という主従関係ではなく、海と空のように中から外へ、外から中へとお互いを行き来する関係性である。
陰は内側に包括している要素が外へと拡大、または拡散していく性質を持ち、陽とは外側に拡大、拡散していたものが内側へと収縮、または凝縮していく性質を持つ。
五行は木、火、土、金、水の5つの属性を象徴として、お互いが活かされあう、または制御しあう関係性の成り立ちを指し示したもの。五行には人体の身体に相当する部分、や感情、思考などが当てはめられている。
五行には、人体の身体と感情、思考が当てはめられている。
各行に当てはめられている身体の部位:
木=肝臓・胆のう 火=心臓・小腸 土=脾臓・胃 金=肺・大腸 水=腎臓・膀胱
日常生活で陰陽を活用していく場合は、境界線の見極めが大切。
陽?陰?今の自分の見極め方
○現在の自分自身が陽に傾いているか、陰に傾いているか判断材料は常に気がつくもの、目につくものと周囲の環境。
自分自身を中心にして、自身が周囲に何かを与えている場合=陽の傾向性が強く、これから陰へと向かっていく。
外部に存在する影響を受けて、周囲から何かを与えられているまたは吸収している場合=陰の傾向が強くこれから陽へと向かっていく。
陰と陽の境界線を見極めることで、これから陽へと向かい選択肢を広げていくべきか、または陰へと向かい数ある選択肢から一つに絞り込む決断の時期なのかがわかるようになる。
陰と陽に存在する悪いこと
陽という響きだけを聞くと、陽で良いことが起きて、陰では悪いことが起きる……というイメージを持つこともあるかもしれません。
ですが、実はそうでもありません。
例えば怒りという感情やケンカという出来事は「怒りが爆発する」などの言葉があるように、拡大、拡散した感情がきっかけになっているので、陽の状態で起きている出来事です。
反対に一家団欒、恋人と安らぐ、ほっとするなどの安心感は何かに守られているという感覚が強くなった時に出てくる安心感なので、これは陰の状態で起きる出来事になるのです。
「陽=善、陰=悪」ではない
陰と陽はどちらかが優勢でどちらかが劣勢という主従や強弱の関係性ではありません。
大きくなるか小さくなるか、外に出ているか中に出ているかの森羅万象における状態のことを指し示します。
そのため、陽ばかりを求めていけばバランスを崩し、いつか不安が膨張し、それは強制的な収縮を行うために爆発を起こすでしょうし、陰ばかりを求めていけば、いつかその保護されている状況に限界が来て、自分が外へと出て行かざるを得ない状況がやってくるでしょう。
陰と陽は絶妙なバランスを保っており、また保たせようともします。
そのため、場合によっては強制的な出来事が起きる可能性もあるのです。
常にバランスを保つためには、自分自身の中にしっかりとした境界線を設置することが大切になります。
その境界線の基準として活用しやすいのが陰陽の考え方なのです。