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実力はジンクスを越えられる?偶然やツキが起こす逆転のメカニズム


 
スポーツやテスト、仕事の世界において、「実力とツキ」や、「実力とジンクス」といった比較がなされることがよくあります。衆人が認める実力があるスポーツ選手が、格下でもツキのある人に優勝をさらわれたり、同じようなことがテストや就活で起こったりすることは珍しくありません。ここでは、実力者が力を出し切れない、または実力どおりの結果にならない現実にまつわるジンクスをいくつかご紹介します。

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実力が付ききっていないとムラが出る

まずは、正攻法のジンクス「実力が付ききっていないとムラが出る」です。これは、ほとんど一般常識といえるくらいに世間に浸透している考え方で、裏を返すと「真の実力があれば、何度やっても同じ結果が出る」と、多くの人が考えている、ということが背景にあります。スポーツやテストの世界で顕著な現象なのですが、確かに「実力重視」の世界では、一理ある考え方です。もっとも、「実力が付ききった状態とは、どんな状態なのか」ということを明確に定義していない場合が多いことも事実であり、かなり定性的で、客観的評価ができにくい状態である、といえそうです。

 

実力があればジンクスを破ることができる

また、「実力がつききっていないとムラが出る」に近いニュアンスのジンクスとして、「実力があればジンクスを破ることができる」という「ジンクス破りのジンクス」も、よく語られています。世に言う「2年目のジンクス(=スポーツ界や芸能界などで、1年目の成績と比べて、2年目に成績や評価を落とすことが多い)」も、「実力が付ききっている場合には、破ることができる」、といった考え方です。考えてみると、こういったときに使う「実力」とは、勝ち負けや成功・失敗で言うと「人との比較において『勝つ』または『成功する』確率が高い状態」を「実力がある状態」としていると考えられ、あくまでも相対評価であることが見て取れます。

 

偶然やツキが実力を凌駕する

ところが実際には、誰もが認める実力が、そのまま発揮されない場合も多々起こります。この逆転現象ををあらわすジンクスが、「偶然やツキは、時に実力を凌駕する」というものです。「何を持って『実力がある状態』とみなすか」ということが、先に述べた「勝ちや成功の確率」だとすると、「勝つはずの実力者が負ける」状況が、このジンクスが発動するタイミングである、といえます。「偶然やツキも実力のうち」という言葉もありますが、もし将来「偶然やツキ」のメカニズムが明確になり、コントロール可能な状態になったとしたら、「偶然やツキ」が「実力」の構成要素に加わり、これまで信じられてきたジンクスの裏づけ説明もなされる日が来るかもしれませんね。

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カテゴリ: その他

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