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ジンクスはただの錯覚?ジンクスをたかがオカルトと侮れない理由

不思議体験
 
世の中にはたくさんのジンクスが存在していて、個人的な自分だけのジンクスがあったり、多くの人が信じているような世界的にメジャーなジンクスも存在しています。ジンクスというと、基本的には科学的・論理的な根拠がない、と思われているものの、単なるオカルトであるとか、錯覚であるといった結論では片付けることができない部分があることも事実です。ここでは、錯覚とジンクスの関連について、考察していきます。

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錯覚とジンクスの関係

まず、「世に言うジンクスは、実際には錯覚に類するものではないか」、という仮説を置いて考えてみます。ジンクスにあげられているような事象同士の関連性は、科学的・理論的にはありません。なぜならば、これらの事象は個別の因果関係に則っておこっていることであり、相互の関連性はないことが大前提であるからです。このような関連性のない事象同士を「関連があるのではないか」と考えてしまうのがジンクスです。たとえば、「悪い夢を見ると、そのとおりのことが近いうちに起こる」といったジンクスの場合、理論的には「夢」と「悪い事」の間には因果関係はありません。ですので、そこに関連性を見出すことは、「錯覚」であるといえます。

 

ジンクスの不思議

ところが、「個々の事象同士が無関係」であり、「ジンクスは人の錯覚をベースに成り立っている」にもかかわらず、ジンクスが成立していて、多くの人々に支持されているのはなぜでしょうか。それは、「個々の事象の関連性を信じる人が、関連性を前提に実際に行動する」からです。この結果、論理的な因果関係が発生し、「ジンクスを信じたから行動し、その結果何かが起こった」という事実が成立します。これが、「ジンクスの信ぴょう性を高めているメカニズム」です。たとえば、「サイコロの目が何回も続いて偶数の場合、しばらくは同じように偶数が出続ける」といったジンクスがありますが、物理的なサイコロの動きに加えて、「人がお金を賭ける」といった行動が加わったときに、ジンクスの持つ意味が変化していきます。

 

ジンクスは統計的事実を含む

サイコロの目のジンクスの場合、6種類のサイコロの目のそれぞれの確率は6分の1、これを2回続けると「同じ目が出る確率は36分の1」と考えがちですが、実際は毎回6分の1です。この錯覚を前提に、さらに「賭け」の要素が加わると、「オッズ=数値別の期待値」には、錯覚を含めた人の思惑が反映されてきます。このあたりに、「錯覚とジンクスの関連性」と、「ジンクスの信ぴょう性」の秘密が隠れているのです。実は、「ジンクスはあなどることはできない」、というわけです。

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カテゴリ: その他

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