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経済をも左右する?オリンピックと建築ラッシュにまつわるジンクス

ジンクス

 

日本では、オリンピックに向けての準備が本格化しつつあり、街や施設の整備が急ピッチで進んでいます。
オリンピックは世界中の国々が集まって実施する世界的なイベントであるため、各国の思惑も孕みつつ、さまざまなジンクスが語られています。
オリンピックのジンクスで特徴的なのは、悪い兆候をあらわすような、否定的なジンクスが多いことがあげられます。
日本ではラッキージンクスもたくさん存在していますが、欧米におけるジンクスの本来の意味合いとしては、「不吉な兆候をあらわすもの」でしたので、世界的な規模のオリンピックのジンクスに否定的なものが多い理由として、ある意味納得できるところです。
ここでは、オリンピックにまつわるジンクスをご紹介します。

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オリンピックのあとは不景気になる

日本のみならず、世界中でいわれているのが「オリンピックのあとは不景気になる」というジンクスです。
これは、オリンピックの準備段階は、設備投資や消費が活発になり、結果的に景気が良くなるのですが、オリンピック後はその反動で景気が悪くなる、という現象を指しています。
日本でも1964年の東京五輪の後、「昭和40年(1965年)不況」という状態となりました。

 
もっとも現代の日本は、既にオリンピック開催に耐えうるようなインフラ整備はできているため、1964年当時ほど投資は伸びず、影響も少ないことが予想されます。
また日本の場合、国民の価値観の多様化により、今ひとつオリンピックに向けての盛り上がりを欠いているのが現状であり、以前ほど開催前後の落差は大きくないことが予想されます。

 

 

オリンピックの日本選手団主将は好成績を残せない

次に、日本限定のオリンピック関連のジンクスとして、「オリンピックの日本選手団主将は好成績を残せない」といったものがあります。
直近10年では柔道から選出されることが多いのですが、過去柔道で実際に主将が銀メダル以下どまりだった例もあったことからこのジンクスを信じて、主将指名を拒否する方もいらっしゃいました。
原因としては、「日の丸を背負うプレッシャーのようなもの」が大きいことが影響しているのではないか、と考えられます。

 

 

オリンピック招致は本命が勝てない

もうひとつ、オリンピック招致にまつわるジンクスとして、「オリンピック招致は本命が勝てない」をご紹介します。
2016年の開催候補地検討では、事前の英ブックメーカーの予想オッズは1番人気がシカゴ、対抗がリオ、続いて3番手がマドリードで、東京は人気薄の候補地だったのです。
結果的に東京に決定し、このジンクスの裏付けがまた増えることになりました。

 
これは、事前予想では国家元首の人気、知名度が反映されるものの、実際の決定においては、オリンピック開催関連委員の「人気投票は好ましくない」といった意向が反映されるからではないか、と考えられます。
次にオリンピックにつきものなのが、大型建造物の建築。
ここからは建築とジンクスについてご紹介します。

 

 

建築とジンクス

建築物は、大きな費用がかかることからも、「ちょっと建ててみる」といったお手軽さはなく、予算どりから設計まで、綿密な計算のもとに建てられていきます。
また、一度建てると長期間利用することになることから、土地自体に対してお祓いをしたり、ジンクス的な要素を加味したり、といったことが少なくありません。
ここでは、建築にまつわるジンクスをご紹介します。

 

 

世界一高いビルが完成すると不況になる

建築に関する有名なジンクスに、「世界一高いビルが完成すると不況になる」、というものがあります。
別名「バベルの塔の呪い」ともいわれていて、古くはアメリカのエンパイア・ステート・ビルディングが建設中の1929年に世界恐慌が起こり、ワールド・トレード・センター(世界貿易ビル)の場合には、完成した1973年に第1次石油危機が起こり、世界的な不況が発生しました。
また、マレーシアのクアラルンプールにペトロナス・ツインタワーを建設した1997年には、アジア通貨危機が発生しています。
翌年にはアジア諸国の経済が危機的状況に陥りました。
日本でも東京スカイツリーが完成していますが、その後の不況はいわずもがなです。

 

 

豪華な本社ビルを建てるとその会社はまもなく倒産する

世界一高いビルと不況の関係に類似したジンクスに、「豪華な本社ビルを建てると、会社が倒産する」があります。
「世界一の高さのビル」と「豪華な本社ビル」、一見無関係に思える両者ですが、「必要以上に贅沢である」という共通点があります。
このジンクスは、おそらく「無理をして見栄を張って、身の丈以上の建築をした場合には、後になってそのツケがまわってくる」といった教訓を示しているのではないでしょうか。
実際に不況や倒産が起こってしまっていることが、これらのジンクスの裏付けとなっています。

 

 

完成すると崩れる

先に述べた2つのジンクスの教訓を活かしているようなジンクスも存在しています。
日本の家の建築に関して、古来からいわれている「完成すると崩れる」というジンクスです。
日本の古民家等、昔の建物は、未完成の部分をあえて残していました。

 
これは、完全に出来上がってしまうと、「おごり」のようなものが生まれ、良くないことが起こってしまう、といったことを諌めるジンクスとして効果を発揮しています。
身の丈にあった建築で、なおかつ少し冷静で一歩引いたところをジンクスとして設定しているところは、謙虚といわれている日本人の気質も反映していて、大変興味深いところです。

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カテゴリ: その他

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