ネーミングとジンクス。いつの間にか浸透した概念「エコロジー」とジンクス

「ネーミング」という概念があります。
直接の意味は、「名前をつけること」なのですが、ここには深い意味や、さまざまな思惑があることが多いものです。
直感的なニュアンスとしては、ジンクスに近いものを秘めているようにも感じられます。
ネーミングとジンクスは、何がどのように関連しているのでしょうか。
ここでは、ネーミングとジンクスの関連性について、考察していきます。

ネーミングの種類

まず「ネーミング＝名前をつける」という行為の種類について考えてみます。
代表的な物のひとつに「親が子供の名前をつける」というものがあります。
似た例では、「飼い主がペットの名前を付ける」、「プロデューサーがアイドルユニットの名前をつける」等があります。
他にも、「ネーミングライツ」という言葉が一般的になったきっかけにもなった「野球の球場の名前をつける」や、「新しくできたランドマークの名前をつける」、「企業が新商品の名前をつける」等、ネーミングをおこなうシーンは、非常に多岐にわたっています。

ジンクスとの関連

ネーミングとジンクスとの関連性にフォーカスして、先ほど述べた「親が子供の名前をつける」を例にあげて考えてみると、これはジンクス的な考え方に共通するもっとも有名な例の一つではないでしょうか。
親が子供の名前をつける際には、読み方や漢字（日本やアジア圏の場合）、意味、画数、生まれた季節、両親の名前、祖父母の名前、先に生まれている兄弟の名前等、考慮すべきファクターをたくさんあげたうえで、最終的には「もっともしあわせになりそうな名前」をつけることになります。

 
子供の名前をつけるプロセスには、多くのジンクスが存在し、「画数が○画だと金運に恵まれる」、「名前に季節を織り込むと、明るい子になる」、「親族の名前から一文字とると、先祖を敬う子供になる」といったといった姓名判断の諸説がたくさんあります。
科学的な根拠は明確ではないものの、親は子供をしあわせにしたい一心で、名前を考え抜いて、ネーミングをおこないます。

上手に活用したいジンクス

おそらくペットの名前やアイドルユニットの名前、球場の名前をつける際にも、ジンクスやゲン担ぎ等が活用されている、と考えられますが、他のジンクス同様、ネーミング関連のジンクスも、余りにも膨大に存在するため、すべてを満たすような完璧なネーミングをおこなうことはほど不可能です。
「しあわせにしてあげたい」という目的を実現するために、さまざまなジンクスや情報を、自身が大事にしている要素を優先して、上手くピックアップしながら活用していきたいものです。

 
ネーミングがいつの間にか浸透して生活に関わっているものもあります。
そのひとつが「エコロジー」

エコロジーとジンクス

昨今では、「エコロジー」という言葉が一般にも浸透しています。
「自然にやさしい」、「環境優先」といったキーワードと一緒に語られることの多い「エコロジー」ですが、節約や整理整頓、清潔等の概念が含まれることが多いジンクスとの関連性がありそうです。
どのような関連性を持っているのでしょうか。

エコロジーの意味

エコロジーという言葉は、「自然にやさしい、環境に良い、全体最適や将来を考慮した考え方」として使用されていますが、本来は生物学の一分野としての生態学のことを指していました。
今では、エコロジーブームと相まって、この言葉の解釈が広がって、生態学的な知見＝環境保全や自然保護の考えを反映した、文化活動や社会活動、経済活動等を含めた活動全体を指す言葉して使われています。
単に「エコ」という呼ばれ方をする場合もありますが、これは和製英語であるそうです。

ジンクス自体がエコロジー

このエコロジーとジンクスとの関連性を考えてみると、「自然にやさしい、環境にやさしい」という意味では、ジンクスの存在自体がエコである、といえないでしょうか。
なぜならば、ジンクス自体は、人の思いや教訓を凝縮した言葉であり、活用自体に元手や原材料がかかるものではありませんし、自然環境を破壊するものではないからです。
自然環境を守りつつ、人の活動の指標になったり、きっかけになったりするジンクスは、その存在自体がエコロジーである、といえそうです。

グリーンはエコロジーの色

また、エコロジーの象徴的な色として、緑＝グリーンが至るところで使用されています。
その適用範囲は、建物や小物から、看板や各種ロゴ、車やバイク、船等の乗り物等まで、多岐に渡っています。
グリーンは、植物をイメージした「自然の象徴」としてもっとも的確な色であると考えられています（海や空の青色が使われていないのは、植物の方が、経済活動や生活の中で、活用度合いが高いからである、と思われます）が、巷に緑色の商品が以前より心なしか増えているようにも思えます。

 
これは、エコロジーの象徴的な色であるグリーンを使うことで、環境保全をより促進させる効果があると考えられますが、これも一種のジンクスではないでしょうか。
グリーンを街全体に配色することで、人の心にもエコを訴えることができ、人がエコロジーを意識し、促進していくことができるのではないか、といえそうです。

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