教師が目をかけた生徒は不合格に…？悪いジンクスを逆転させる方法

 
受験のシーズンになると、教職に就いている人の中で、よくいわれているのが、「教師が可愛がっている生徒は合格しにくい」というジンクスです。ここでいう「可愛がっている」とは、「目をかけている、世話を焼いている」という意味合いであり、決して甘やかしているわけではないニュアンスなのですが、不思議とこのジンクスがまことしやかに語られています。このジンクスを掘り下げて考察していきましょう。

悪いジンクス回避のためにタイミングを考える

このジンクスは、最終的に「教師が受験生を志望校に合格させたい」ということが目的となるので、「可愛がると合格しにくい」のであれば、活用タイミングとしては、「可愛がる時期」になります。恋愛と同じように、その受験生に興味を持って接し始めたタイミングから、最終的に受験が終了するまでの期間に意識するべきジンクスです。

目的達成のためのジンクス活用法

教師の目的は「受験生を志望校に合格させたい」であるので、たとえば塾の教師であった場合には、「ユーザー＝受験生の親の要望にできうる限り答えたい」ことが、このジンクスを活用する理由になります。その他にも、「自分が関わった受験生は、ひとりでも多く志望校に合格させたい」であるとか、その先にある「子供達を育てることで、日本の将来をを明るくしていきたい」といった、大きな目標を持っている場合もあるかと思われます。

このジンクスでは、「可愛がりすぎること」を諌めています。これは、「可愛い子には旅をさせろ」や「獅子は千尋の谷から我が子を突き落とす」に見られるとおり、「手をかけすぎると依存心が強くなってしまうため、子供が育たない」ということに対する答えを含むジンクスである、と考えられます。そうすると、このジンクスを意識した時に実施すべきことは、「意識して距離を置き、やたらと世話を焼かないことを意識する」ということになります。

ジンクスの一歩進んだ利用法を考えて

ジンクスを信じて、最大限活用しようと思えば、世話好きの教師であれば、気になる＝世話をしたくなる受験生にしてあげたいことや、つい世話を焼いてしまいそうなシチュエーション、および予想される自分の行動を紙に書き出して、その横に逆の行動も書き足して、どこかに貼り出すなりして常に意識し、授業が終わった時などに、予想と逆の行動が実践できたかどうかをしっかり検証してみる、といった方法が考えられます。頭の中で実施しても有効ですが、紙ベースや見える形で実施すると、なお効果的です。

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