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大ピラミッドの謎:円周率、ピタゴラスの定理、黄金分割などの知識が用いられている

大ピラミッド

 

1. はじめに

何であれ、段階的に変化した事物は途中経過が残ります。それらを辿れば変化の過程を追跡できます。しかし、大ピラミッドの建造に使われた技術は経過を辿れません。
いきなりの発現です。

大ピラミッドには、円周率、ピタゴラスの定理、黄金分割などの知識が用いられているそうです。
方位の測定、巨石の切り出しと運搬、その精密加工、精度の高い四角垂の大構造物を建造する技術はどれをとっても人の能力を超えています。
誰が何の目的で作ったのでしょう。

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2. 物理的特徴

2.1 ピラミッド複合体

大小3つのピラミッドとスフィンクスと神殿などからなります。
これらは異なる時代に個別に建てられたものではなく、統一した設計思想の下に建造されたと考えられます。
ギザの大地の北端にある大ピラミッドの中心は北緯30度線上にあり、4辺は東西南北の方位に正確に設定され、誤差は僅かです。
下表は主要な特徴です。
なお建造年は定説の数値で/以下の数は平均年です。

 

表 ピラミッド複合体の特徴
緒言 大ピラミッド 第2ピラミッド 第3ピラミッド
基底長 [M] 230.36 215.25 108.5
高さ {M} 146.7 143.5 69
建造年 BC3809-2869 /3040 BC3196-2723 /2960 BC3076-2067 /2572
建造者 クフ王 カフラー王 メンカウラー王
外部構造 頂上石と化粧板 頂上石
特徴 複雑な内部構造 小ピラミッドを内蔵

 

2.2 大ピラミッド

複雑な内部構造をもちますが詳細な説明は省きます。

 

外部構造

・土台 平らに削られた岩盤で、厚さは50cm程度です。
・ピラミッド本体: 石灰岩の巨石ブロックの積み重ねです。
・化粧板: 接する岩石とぴったり接合するよう研磨される。
・冠石: 石または金属。無いので不明。

 

内部構造

・隠し正門:入口は隠し戸。
・下降通路:正門入り口から地下の間に至る。
・地下の間:
・上昇通路:水平通路と大回廊に至る。3重の石栓の存在。
・水平通路:女王の間に至る。
・女王の間:石灰岩ブロックの壁、5段もち送り構造の穴。
・大回廊:急勾配、高い天井、もち送り構造の側壁、両側のベンチなど。
・控えの間:4段の落とし戸
・王の間:精密加工された壁面、超精密加工の箱
・重力拡散の間:5層構造の密閉空間。
・シャフト:女王の間と王の間から南北面にのびる斜抗
・井戸抗:

 

 

3. 歴史的経緯

大ピラミッドをめぐる主要な出来事を列挙します。

 

・ヘロドトスのエジプト訪問(BC5世紀)
・アレキサンダーのエジプト遠征(BC4世紀中頃)
・アル・マムーンの盗掘と破壊(8世紀)
・ナポレオンのエジプト遠征(1798年)
・重力拡散の間の上階の発見(1836年)
・多数の探求者による測量と分析
・オリオン座の三ツ星との対応説(1982年)
・ロボットによるシャフト探査(1993年)

 

 

4. ゼカリア・シッチンの見解

粘土板の記録、彼らの言語、旧約聖書などを総合して描き出すシッチンの古代史は納得できます。
以下に大ピラミッドに関する氏の見解を紹介します。

 

前提

およそ45万年前、惑星(ニビル)から知的生命体(アヌンナキ)が地球に飛来しました。
彼らは大洪水後も活動していますが、BC 3,000年頃からは世代交代が進み、争い合うようになります。
飛来の目的はニビルの環境悪化を防ぐための金の調達でした。地球に金が豊富なことを知っていたのです。
ニビルは3,600年周期の超楕円軌道で太陽を周回しますが、軌道面は他の惑星と同じ面ではなく交差します。
太陽に最も近い地点は火星と木星の間です。
ニビル接近時は太陽も地球も影響を受けますが、その程度は惑星の位置によります。

 

大洪水後のロケット誘導施設

紀元前11,000年頃に発生した地球規模の大洪水でメソポタミアに築いた宇宙空港や誘導施設が使用不能になります。
新施設の地は強固な地盤のシナイ半島です。
誘導施設の場所は、年中頂に雪のあるアララト山を頂点とし、シナイ半島の輝く山(ウム・シュマル山)と共に二等辺三角形の底辺をなすヘリオポリスの地が選ばれます。
そして、ギザの地に山がないため、人工の山(ピラミッド)が作られます。

 

離着陸するロケットの誘導標識のです。
二等辺三角形の二等分線上にはエルサレムの管制センターとロケットの離発着基地があったとされます。
この離発着基地は大ピラミッドと同じ北緯30度線上にあり、スフィンクスはそこを凝視しているとされます。

 

マルドゥクの幽閉

地球にいるアヌンナキの支配者には、異母兄弟のエンキとエンリルがいました。
エンキが兄で最初に地球に来た指揮官です。
しかし母の出自の差で弟のエンリルが上級支配者となります。弟は行政管理面で優れ、兄は知識や技術で高い能力を発揮します。
父親の権力の差は子や孫の代では増幅されます。

 

エンキの長男マルドゥクは、父が持てなかった最高権力者の地位を得るため、強引な行動を幾度となく行います。
エンキの息子ドウムジとエンリルの孫娘イナンナとの婚約がマルドゥクに権力喪失の疑念を生じさせます。
結果的にドウムジが滝から落ちて死にますが、これを機に両家の子や孫たちの戦となり、敗れたマルドゥクは大ピラミッドに逃げ込んで抵抗するものの、エンリルの長男ニヌルタに閉じ込められて餓死寸前になります。

 

マルドゥクの救出とピラミッドの破壊

死なせるのは好ましくないという長老達の判断で、マルドゥクは追放処分になります。
そこで、大ピラミッドの設計者のニンギシュジッダ(エンキの息子でエジプトの神トト)は幽閉状態のマルドゥクの救出を試みます。
救出後、勝者ニヌルタ(エンリルの長男)はピラミッドの施設を破壊または回収します(女王の間の設備、大回廊の水晶対、王の間の設備、冠石など)。

 

 

5. まとめ

大ピラミッドの外観構造を示した後、ロケット誘導施設である大ピラミッドに閉じ込められたマルドゥクの救出とその後の破壊事件を紹介しました。
上昇通路にある3個の石栓は幽閉のため、井戸抗は救出のために使われたのではないでしょうか。

 

なお、ピラミッドの物理的な特長の理解は測定技術の進歩でさらに進むでしょうが、利用面からみた施設の解明は従来のエジプト学のアプローチでは期待できません。
誘導施設の視点からの解明が有力と思います。
それには、神々のロケットの原理と構成を把握することが鍵となるでしょう。

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カテゴリ: その他

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