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オーブとは何なのか。古事記の玉響(たまゆら)との関係

オーブ

心霊現象のひとつで、「オーブ」というものをご存知でしょか。
肉眼では見えていないのに写真や映像に写り込む小さな光の球、それがオーブで、ひとつであったりいくつも写っていたり、素早く動く様子が映像でとらえられていたり。
それではこのオーブとは、いったい何なのでしょうか。

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オーブ=玉響の由来

「オーブ(orb)」は英語で「球体、球の形をしたもの」、あるいは「天体や地球」を指す意味もあります。

日本語では心霊現象のオーブを「玉響(たまゆら)現象」とも言い、「玉響(たまゆら)」の意味は、勾玉(まがたま)がゆらゆら揺れ触れ合って微かに立てる音のこと。そこから「かすか」「わずか」「一瞬」といったことを指す言葉になりました。

そのそもそもは、「古事記」に記される伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が娘の天照大神に高天原の統治を命じる際に、その証しとして自分自身の魂を分けてその分魂が籠った「御頸珠(みくびたま)」という勾玉(勾玉の首飾り)を与えたときに、ゆらゆらと振り鳴らしたことから来ています。

天岩戸伝説のときに作られたとされる三種の神器の「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」もそうですが、霊や魂(たましい)も「たま」と読むように「珠(玉)」は日本では古代から霊魂の象徴とされ、勾玉などの珠や玉は霊魂が込められたもの、あるいは霊力を強化するものと考えられて来ました。

ですからオーブまたは玉響(たまゆら)とは、なにがしかの霊魂が空間を揺れ動き、写真や映像に写ったもの、と考えられて名付けられたわけです。

 

 

いろいろ説のあるオーブの正体

それでは、写真や映像に写ったオーブまたは玉響とは何なのでしょうか。これにはいくつかの説があります。

まさに霊魂が写ったという「霊魂説」。あるいは神社やご神体といわれる山や聖的な場所で写ることから「神霊説」。一方で、そういったものではなく、空気中の水分やホコリなどが光の具合で写っただけだとする「自然現象説」。あるいは、なんらかの電磁的エネルギーなどによる「エネルギー説」もあります。

霊魂説や神霊説といった超自然的なものの説で言うと、「人間の霊魂」、自然界に宿る「精霊」や自然現象を司る働きを持つ「自然霊」、そして神と呼ばれる高位の霊である「神霊」といった説があるようです。

しかし、神霊は写真や映像には写らないという説もありますから、オーブとして写るのはそれ以下の自然霊や精霊、人間の霊魂ということになるのでしょうか。この説では、神社や聖地で写るオーブはそこのご神体の神霊ではなく、引き寄せられて集まっている精霊や自然霊なのだそうです。

そういった場所で、精霊や自然霊のオーブを撮影してみたいという方もいらっしゃるかと思います。ただし現在わたしたちが使用しているデジタルカメラは、原理的にオーブのようなものが写り込みやすいということも知っておいていただければと思います。

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