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モデルは誰か!?竹取物語の登場人物は実在していた?

平安時代 姫 女性
 
日本の代表的な「昔話」として、あまりにも有名なお話のひとつに「竹取物語」があります。このお話は、「かぐや姫の物語」としても広く知られ、「桃太郎」や「浦島太郎」などの物語と並んで、「日本人であればまず知らない人がいない」と言い切れるほどの浸透度を誇る、いわば「最強の昔話」のひとつです。

ところでこの「竹取物語」、後年有名な紫式部などが作品の中で触れていることから、「(それ以前の時代である)10世紀頃に成立した物語である」といわれていますが、作者は不詳とされています。しかし、「竹取物語」に登場する人物は、実在していた可能性があります。

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求婚者たちの実在可能性

「竹取物語」では、竹の中からおじいさんに発見された小さな女の子が、3か月で成人して「かぐや姫」という名前を授かり、命名のお祝いに訪れた多くの男性達が、かぐや姫と結婚したいと考える、というシーンがあります。

そこでは「どうしても結婚したい」という志のある5人の公達(貴族などの身分に属する、身分の高い人々)が最終的に求婚者として残ります。この人たちが、ある時代の実在の人物に酷似している、というのです。

江戸時代になって加納諸平という人物が特定したという5人の公達はそれぞれ、多治比嶋、藤原不比等、阿倍御主人、大伴御行、石上麻呂である、というのが定説となっています。これらの人物は、飛鳥時代から奈良時代に実在した氏族である藤原家ゆかりの人物です。

 

帝とかぐや姫のモデルは誰?

5人の求婚者はいずれも、かぐや姫から結婚の条件として「大変に希少なもの」をそれぞれ持ってくるように要求されますが、あるものは偽物を作り、あるものは探索の道中で病気やケガをするなど、ことごとく失敗しているうえに、失敗の仕方や動機、発想なども、非常に俗で高貴とは言えないふるまいに終始しているように描かれています。

これが何を示しているのか。おそらく「竹取物語」は、藤原氏に何らかの思いを抱いた、別の氏族によって作られた可能性が高いということです。

また、「帝(つまり天皇)」は竹取物語」に登場していて、3年間かぐや姫と文通をするのですが、こちらはその名の通り、藤原氏と同時代の天皇がモデルになっている可能性が高く、そうすると「かぐや姫」は、その天皇の夫人ではないか、という推測が立ちます。それが文武天皇であり、その夫人である藤原宮子、そしておじいさん、つまり竹取の翁は、大納言紀麻呂ではないか、という推論に結びつきます。

しかしこれらはあくまでも推論であり、未だ真相は解明されていないのです。

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カテゴリ: その他

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