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エクソシスト~悪霊はポルターガイスト現象を起こし得る?

予知夢
 
イギリスのアラン・ゴールドとA・D・コーネルという2人の研究者が行った、1800年以降の500ケースもの「ポルターガイスト現象」のコンピュータ分析では、すべてのポルターガイストのうちの7%が魔術や妖術によって起こされたものであり、またわずか2%が悪霊のせいという結果となったそうです。

1974年に公開された映画「エクソシスト」には、そのモデルとなったと言われる「メリーランドの悪魔憑き事件」という事件があります。この事件ではポルターガイスト現象が起きていますが、まさに悪霊が原因とされるその2%の事件だったのでしょうか。

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13歳の少年に起きた悪魔憑き事件

この事件は1949年に、アメリカのメリーランド州コッテイジシティで起きました。事件の中心となったのは、ロビー・マンハイムという仮名で記録された13歳の少年。この少年はひとりっ子だったので、叔母のハリエットが遊び友だちになって西洋版のこっくりさんであるウィジャボードで遊ぶようになります。

しかしこのハリエットがセントルイスで突然に他界してしまいます。そしてハリエットが亡くなる前後の時期、ロビーの周辺では不思議な現象が起き始めるのでした。

家の中で水道の水が漏れる音が聞こえたり、何かを叩くような音や引っ掻くような音が聞こえたりします。さらには家具が動いたり花瓶が飛んだりと、物理現象も起きるようになりました。そしてロビーの人格が急変し、身体に「助けて!」などの文字が浮かび引っ掻いたような傷が現れるようになります。また彼が学校に行くと、机がグラグラと揺れ廊下に滑るように動いて、それを多くのクラスメイトたちが目撃したそうです。

 

実際に行われた!悪魔払いの儀式

やがてロビーは、カトリック教会の神父によって悪魔払いの儀式が行われることになります。

イエズス会の病院で儀式が行われると、ロビーは神父に傷を負わせたために儀式は中断され家に帰されてしまいますが、そのとき大きなわめき声をあげたロビーの胸に「セントルイス」という文字が血で書かれていました。セントルイスは叔母のハリエットが亡くなった場所です。

そこでロビーはセントルイスへと連れて行かれ、再びカトリックの高名な神父によって悪魔払いが行われました。この悪魔払いの儀式でもロビーは激しく暴れ、ひとりの神父の鼻の骨を折るなどをしますが、終には神父たちの「悪魔よ去れ」という命令に悪魔は屈し、ロビーの身体から去って行ったのだそうです。

その後、ロビー少年については精神医学的な診察による解釈もされたそうですが、もし本当にポルターガイスト現象が起きていたとすれば、その現象に対する医学的な説明はできなかったのかも知れません。

 

エクトプラズムが起こすポルターガイスト現象?

ロビーに悪魔や悪い霊が憑いていたのだとすれば、このポルターガイスト現象は悪霊のしわざだったということでしょうか。

19世紀のスピリチュアリズム以降、ポルターガイスト現象は物理的な心霊現象を発生させる特殊な物質である「エクトプラズム」が起こすという説が出されました。この説の場合、邪悪な霊の悪意に反応してエクトプラズムがつくられ、そのエクトプラズムに霊のエネルギーが作用することによって物が動くなどの現象が起こるのだそうです。

この説がポルターガイストの真相であるのかどうかはわかりませんが、アラン・ゴールドたちの研究によれば悪霊によるそのケースはきわめて少ないということになるのでしょう。

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