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少女たちの存在とポルターガイスト現象の不思議な関係

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1970年代の後半に、アラン・ゴールドとA・D・コーネルという2人のイギリスの研究者が、1800年以降の世界中で起きた500ケースもの「ポルターガイスト現象」を集め、コンピュータ分析を行ったそうです。

その結果によると、現象の48%でラップ音が聞こえ、家の中の物が移動する現象は64%で大きな家具の移動は36%。そしてエージェントと呼ばれるポルターガイスト現象の中心となった人間がいたケースでは、そのほとんどが20歳以下の女性だったそうです。

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ポルターガイストはサイコキシネスが起こす現象だという説

1848年に始まったアメリカの「ハイズヴィル事件」で、ポルターガイスト現象のエージェント=中心人物は11歳のマーガレットと9歳のケイトの2人の姉妹でした。また時代が下って1977年にイギリスで起きた「エンフィールド事件」のエージェントも、その家の4人子供たちのうちの14歳の長女マーガレットと特に11歳の次女のジャネットです。

これら少女たちの存在とポルターガイストには、はたしてどんな関係があるのでしょうか?

19世紀から20世紀以降のスピリチュアリズムとともにポルターガイストの研究も盛んになりますが、その中でポルターガイスト現象とはエージェントとなる人物が無意識的に起こす「サイコキシネス(PK)」による現象である、という説があります。

サイコキシネスとは「念力」や「念動力」と呼ばれる超能力の一種。つまり、その家に住む誰かがエージェントとして無意識のうちに念動力を発揮し、ラップ現象や物を動かす現象を起こしているという説です。

 

ポルターガイスト現象は幽霊現象とは違う?

19世紀にイギリスで「心霊現象研究協会(SPR)」を創立したひとりである、心霊主義研究の第一人者フレデリック・W・H・マイヤーズは、多くのポルターガイスト現象と幽霊が現れる現象とは同時には発生しないということに注目しました。

幽霊が現れる現象とは、幽霊屋敷で起きる「ホーンティング(Haunting)」という現象ですが、マイヤーズが注目したことはポルターガイスト現象とホーンティング現象とは異なるということです。

マイヤーズの後に説かれたこのポルターガイスト=サイコキシネス説では、ポルターガイスト現象というのは家や屋敷に取り憑いている霊的なものが起こすのではなく、つまりは人間が起こす現象なのだということのようです。

それではハイズヴィル事件やエンフィールド事件をはじめとした、多くの少女たちがエージェントとなったポルターガイスト現象は、じつはこの少女たちが無意識のうちに起こした超自然現象だったのでしょうか。

 

ポルターガイスト現象は少女が起こす不思議な現象なのか?

一説には、エージェントとして現象の中心となる少女たちには家庭環境の問題を抱え、親から精神的に疎外され怒りを持っているなどがあり、無意識的にポルターガイスト現象を起こすことによって大人からの注目を惹き、それが起きたことによって一時的に気分が良くなったり、反対に罪悪感を感じ、やがてその能力による現象は消えるのだとするものもあります。

はたしてこれが、ポルターガイストの真相なのかどうかはわかりません。日本でも古代から、神や心霊と交信する巫女や霊媒は少女の役割である場合が多く、また子供は神様と人間の中間の存在であるとも考えられて来ました。もしかしたらポルターガイストもそんな少女や子供が持つ不思議な能力が起こしたものなのかも知れません。

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