パワーストーンショップ店長が感じている天然石の傾向。変わりつつある業界模様
天然石とは言葉の通り天然の石なのですが、この業界は過去と比べてどうであるとかは抜きにして完全に確立されている業界であることは間違いありません。
それは日本だけではありません。
もはや日本は後発国と言ってもいいくらい流行りだしたのはあとのほうだと思います。
パワーストーンの流行は国によって違う!
流行り方もそれぞれの国で異なり、日本ではパワーストーンとして願いが叶うお守りアクセサリーとして愛されています。
今までお守りをアクセサリーにするという発想が浸透していなかった日本では一気に流行りだしたきっかけとなりました。
そんな天然石はどこの世界で流行っているのでしょう。
流行りという言い方は正しくないかもしれないくらいすでに安定している業界であり一過性のものではないとも思えます。
魅力的な「天然」
その魅力はやはり天然というキーワードだと思います。
天然が故に製造して作り出せるものではなく、どんな場所に何が眠っているか分からない状態のなかで今回はこんな珍しいものが発見された!!あの国でこんな品質のものが見つかったなど、見たこともないものが一気にはやってくる様子には驚きが隠せません。
ミネラルショーとは?
世界の三大ミネラルショーといわれる鉱物の展示会が、日本のパワーストーン業界の大元と言ってもいいのではないかと思えるほど注目される展示会があります。
それは、フランスのサンマリーで開催されるミネラルショー
そして、ドイツのミュンヘンミネラルショー、そしてアメリカツーソンミネラルショーの3つです。
世界各地で採掘された原石がこの3つの国に集中しているといっても過言ではないくらい巨大な展示会となります。
そして、その展示会で誰も見た事のないとても珍しい石が見つかることがあります。
これが日本などでどう流行っていくのかは、流行らせる方の腕の見せ所と先見の目が試されるところです。
ミネラルショーのキーパーソン
それぞれの国には中国人のバイヤーも多数参加しており、その中国の方たちの存在もとてもキーになります。
彼らは、各国で採掘される多数の原石を所有していることで有名でそれを自国中国に持ち帰り、自分達の工場で加工し、販売していきます。
大元の大元を鉱山主だとするとその鉱山主から買い付けるバイヤーが大卸を担ってるのは間違いありません。
その大卸の中で一番多い国の方が中国だといわれています。
天然石業界において重要な国は言うまでもなく中国なのです。
実際に、いろいろな国で加工はできますが、技術的なこと、費用的なことでいうと多くの国の方は中国に持ち込み依頼します。
そして加工を頼み生産させ、自分の国に持ち帰り販売するのです。
その為、天然石業界において中国を知ることは今後の動向をみる上ではとても重要なことなのです。
国で流行しているものに加工する
そして中国で加工されたものを各地で販売するのですが、その国々ではやっているものは異なります。
現在の日本では、ビーズが主流だと思いますので多くの方は天然石ブレスレットなどを多く仕入れ販売しているのではないかと思います。
しかし現在中国の卸の中の動きが少々変わってきているという情報をもらいました。
これから流行るのはジェムストーン?
私も実際に出向き確認をするつもりですが、現在はジェムストーンのほうを中国側が流行らせようとしているようなのです。
ここでいうジェムストーンとは宝石の原石のことをいい宝石の原石ということは綺麗なものということです。
天然石にはダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドのように宝石に分類される貴石と宝石として認められていないそれ以外の石のことを半貴石と呼びます。
その貴石と半貴石の中ですなわち宝石と呼べるにふさわしい品質の貴石、半貴石をジェムストーンと呼び、それを加工するにふさわしい形態が小さくカットされたルースなどになるのです。
宝石が綺麗なのはもちろん当たり前ですが、半貴石の中にも宝石と呼べるにふさわしいくらい綺麗なものも存在します。
これを総称してジェムストーンとした場合に、なぜ今ジェムストーンを中国卸が推しているのか?
中国卸がジェムストーンをプッシュする理由(推測)
その理由は、私が考えるにはこうです。
資源が少なくなり、いいものをブレスレットなどで作り上げるのには時間と費用がかかる。
ですがジェムストーンなどのような小さいものであれば、少量でも高く販売でき、回転も速い。
これが大きな理由だと思います。
今後ブレスレットよりも、このような綺麗なルースがここ日本でも流行る可能性は非常に高いのかと思います。
天然の石というだけでこれだけの大きな国が動いているのには驚いてもおかしくありません。
そして、今回ご紹介した国や地域はあくまでも流通させる為にある場所や会であります。
現在でも世界中で採掘されている天然石
それ以上に世界各国にある鉱山では、日々採掘がおこなわれています。
資源が少なくなる言われておりますが、ある特定の石のことを言えば、そうかもしれませんが、世界的に石をみた時にどんどん新しい石が採掘され、世の中に流通しているのです。
その最新の石情報などはやはり日本だけにとどまらず世界各国を知り尽くさなければ知りえないことです。
そう考えると日本に現在流通している天然石はそのごく一部ということが考えられます。
とても奥が深く、未知の領域が永遠と続くこの業界に魅了されている人たちが多いこともここまで巨大化した要因なのではないかと思います。
日本で小さい天然石業界をみるだけでなく世界を見ると石一つでも、日本は小さいと感じれる機会だと思います。
そして世界を見ることで、今後の日本の天然石業界の明暗が分かれるのではないかと思います。