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魔法使いマーリン。実在する2人のモデルのエピソード

ストーンヘンジ

イギリスにある世界遺産であるストーンヘンジは、イギリスを構成する4つのカントリー、イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの中でも、ウェールズと密接な関係性を持っている、といわれています。

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魔法使いマーリンの2人のモデル

この要因のひとつとして、ウェールズに昔から伝わるアーサー王伝説が関連しているのですが、アーサー王伝説が最初に言及されたのは意外にも近年で、1130年頃のジェフリー・オブ・モンマスという聖職者によって著された「ブリタニア列王史」で初めて言及されています。

この著作の中で、アーサー王伝説がストーンヘンジ建造になんらか関わっていることが記されているのですが、この著作の中には、「魔法使いマーリン」という不思議なキャラクターが登場しています。
彼は、ジェフリーの創作したキャラクターである、とされているのですが、実在するモデルがふたりいたことがわかっています。

 

 

実在した2人の人間

マーリンのモデルのうち、ひとりはジェフリーが「マーリンの生涯」でも登場させている、「ウェールズのミルディン」という人物、今ひとりは、北ウェールズの聖職者であるネンニウスの著書「ブリトン人の歴史」に登場する、アンブロシウスという少年です。

「ブリトン人の歴史」は、8世紀後半頃にネンニウスが著した歴史書なのですが、その中のとあるエピソードに、アンブロシウス少年が登場します。
ある時、頑丈な砦の基礎を作ることに頭を悩ませていたブリテン王ヴォーティガーンが、「父親のいない子を生贄にして、その血を土台に混ぜればよい」と、配下の者から進言されます。
ヴォーティガーンは国中から該当者を探しますが、そこで生贄に指名されたのが、アンブロシウス少年でした。

しかし少年は、「砦の基礎が固まらないのは、地下に白と赤の竜がいるからだ」とヴォーティガーンに進言します。
王が砦を掘り返してみると、果たして白と赤の二匹の竜が現れます。
驚いた王は、少年を「マーリン・アンブロシウス」に変えたのです。
名前を変えた少年は、その後アーサー王が誕生することを予言することになります。

 

 

魔法使いマーリンがストーンヘンジを作った?

イギリスのストーンヘンジは、その大きさや古さ、目的がはっきりしないことなどから、未だに誰が作ったのかがはっきりしていないのですが、ストーンヘンジの大きな謎のひとつには、「どうやって作ったのか」というところがあります。

当時の建設技術を考えると、巨大な石をいくつも重ねることが非常に難しかったことは、想像に難くありません。
「魔法使いマーリン」という創作上のキャラクターがなんらか影響している、という説も出てきて然り、ではあるものの、実在するであろうふたりの人物がモデルであることも、また真実です。
古い歴史書に登場する架空のキャラクターのモデルになったというふたりの人物こそが、ストーンヘンジ建造の鍵となっているのかもしれません。

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