パワースポットにまつわる物語 女神ペレ
ハワイ島にあるキラウエア火山の火口は、島の守護神である女神ペレの聖地と言われています。
ハワイ島に住む人で、女神ペレを知らない者はいません。
いまだに彼女の姿を見たという目撃情報は絶えないのです。
ペレには様々な逸話がある
その姿は、謎の女性であったり、老いたハワイアンの女性であったりと姿形は、さまざまですが、たびたび火山の予言のようなものを残して消えていきます。
だからこそ、その土地にいるものたちは、彼女を敬い、日常の中で尊んでいるのです。
女神ペレには、数多くの伝説が残されています。そして、その伝説の中で注目されるのが、彼女の性質です。
女神同士や、神々の逸話の中で、争いが起こるとされるとき、たびたび、ペレの嫉妬深く、短気な一面が表されています。
ですから、ハワイ島の人だけでなく、ここを訪れる人が、伝説の前にペレへの敬意と敬いの気持ちを持って土地に足を踏み入れ、災いがないようにと祈ります。
レムリアの時代から火の女神だったペレ
その昔、女神ペレは、レムリアという沈んでしまった文明大陸があったときにも、火の女神のグループの中心にいた女神と言われています。
レムリアとは、スピリチュアリティに富む文明大国でその神殿は水晶でできていたそうです。
それぞれが自らの姿形を自由に操ることができ、その進んだ文明によって滅んでしまったとされています。
そのレムリアのあとに残されたとされるのがハワイ諸島です。
レムリアの巨大で聖なる力を携えたパワーが、ハワイ諸島には今なおたくさん点在しています。
そして、その場に魂が縁あるものたちが、自然と惹かれて、聖地を訪れるということが少なくありません。
世界に名の知られているヒーラーやスピリチュアリティあふれる生活をする人たちが、ハワイに住んでいることが多いのは偶然ではないのです。
その聖なる大地が与えてくれる安らぎや、海や森や自然と調和して生きる感覚を蘇らせてくれるからだけでなく、
レムリア文明や、その昔人類が地球に降り立ったときのことを呼び覚まし、魂の呼び合う声に導かれるからではないでしょうか。
ペレはハワイで敬われている
そんなハワイ島の人々が、女神ペレを敬う気持ちは、絶大です。
面白おかしく語ってはいけないこと、そして、彼女への畏敬の念を忘れないことそれは絶対なのです。
ハワイ島公園にある七色に輝く美しい溶岩を見ると、火を司る神秘で力強い女神ではないかという気持ちにさせられます。
けれど、その美しい七色の姿とは裏腹に、その溶岩を持ち出した人へは不幸が続いたり、ペレを罵った者には災いが起きたりと、今なお大地に息づく生ける火の女神なのです。
ペレに祝福されないとハワイ島には入れないとも言われています。
島に降り立ったときには、必ずペレに挨拶をします。
それをすることで、ペレに対して尊敬を払い、また信頼という結びつきを持たせてもらい、島に入れてもらったことへの感謝となるのだと思います。
そして、滞在や生活への無事と感謝の祈りをささげるハワイ島での暮らしとは、ペレとともにあることを選ぶことかもしれません。
彼女を慕い、敬うものに、災いは起こらないと信じられています。
火のような激しさを持ちながら、よくも悪くも、まっすぐな熱い魂で接してくれる女神だからこそ、暮らす人々に信頼が生まれるのではないでしょうか。