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天理市のパワースポット石上神宮~武具と鶏に彩られた不思議な空間

石上神宮1
 
奈良盆地の中央部東の高台、奈良県天理市の布留山の麓に鎮座する石上神宮。日本最古の神社の一つとされ、同じく日本最古の道といわれる「山の辺の道」の起点となる神社でもあります。

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境内は布留山から伸びる自然に覆われ、日中でも日が当たる場所は少なく、何やら鬱蒼とした感じがしますが、木々から漏れる木漏れ日は幻想的で、とてもゆったり過ごすことができます。

 

楼門の美しさはまさに伊勢神宮と並ぶ最古の神宮

その中で陽光が一斉に注がれ目を引く一帯に、廻廊と重要文化財指定されている楼門があります。決して大きくはない境内ですが、この美しい廻廊と楼門を目の当たりにすると、伊勢神宮と並ぶ最古の「神宮」であったことも頷けます。

石上神宮2

御祭神の布都御魂大神、布留御魂大神、布都斯魂大神の三神は剣や神宝など武具に宿る神霊とのこと。国宝指定されているあの独特の形をした七支刀も、この石上神宮で伝世された宝物。

古代日本において軍事力を背景に絶大な権力を有していた物部氏の総氏神として、また古代大和政権の武器庫であったとも考えられているそうで、とかく武具と縁のある神社なのであります。

 

楼門をくぐり国宝指定の拝殿へ

美しい楼門をくぐり中に入ると正面には、鎌倉時代に建立されたと考えられる国宝指定の拝殿があります。

元々は本殿が無く、御神体である神剣が埋斎されていると考えられてきた禁足地のみだったのが、明治時代に発掘調査が行われ、実際に禁足地から様々な宝具とともに神剣が出土したことにより、拝殿奥に本殿が建立されたそうです。

ちなみに禁足地の周りは、先の尖った剣のような石垣で囲まれており、本殿とともにもちろん拝観することはできません。

 

ニワトリたちの楽園

そして、石上神宮といえば有名なのがニワトリの存在。天然記念物指定されている烏骨鶏や東天紅といったカラフルな色をしたニワトリたちを、境内の至る所で見受けることができます。

石上神宮3

早朝の時間帯は餌を巡ってけたたましい鳴き声を上げ、日中から日没にかけての時間帯になると木の上に登り参拝者を見下ろすニワトリたちですが、なぜこの石上神宮に放し飼いにされているかはよく分かっていないそうです。

しかし、現在では神の使いとして尊崇され、自由奔放に動き回るそのユーモラスな姿は一日中見ていても飽きないくらいです。

武具とニワトリに彩られ猛々しいイメージの石上神宮。でも実際に来て感じたのは、深い森に包まれ非常にゆったりとした時間が流れている神社だということ。

悪縁を断ち切り魂をリセットしてくれるといわれるこの石上神宮で、境内を動き回るニワトリ達をのんびり眺めながら一時を過ごすことができるパワースポット、というのも良いのではないでしょうか。

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