> >

鴨川の源流にある水の神様 パワースポット貴船神社

京都市北方の山岳地帯、貴船川沿いに、鎮座する古社で、鴨川の源流にあたることから、昔から、水をつかさどる神として、信仰を集めてきた。

水天宮

祭神は、水をつかさどる宇賀魂命(うかのみたまのみこと)である。海神の娘で、神武天皇の母である玉依姫(たまよりひめ)が、大阪から淀川を船で登り、ここで舵(かじ)を外し、貴船へ向かったと伝えられ、その時の舵師を祀っている。

スポンサードリンク

叡山電鉄貴船口駅を降り、府道を進む。道沿いに、数多くの料理旅館が並んでいる。夏には、川床が立ち並び、涼を求める人で賑わい、京の風物詩として、有名。

ビル化が進み、地球が温暖化し、ヒートアイランド現象を呈するようになった京都市内の暑さは厳しい。清涼の気が爽やかに漂う貴船に、納涼と、美味を求めて大勢の人がやって来るのだろう。


「貴船神社」水をつかさどる神、タカオカノカミが祭神

まもなく「貴船神社」が現れる。貴船は、古くは、木生根(きぶね)・木生嶺とも表示されていた。樹木が茂る山林守護の神様であったとも言われているが、平安時代に、都を流れる鴨川の水源を守る神として崇(あが)められたという。

水をつかさどる神、タカオカノカミが祭神である。鳥居をくぐり、灯篭が並ぶ石段を上がると、表門に着く。左には、樹齢400年、高さ30mのカツラの神木が立っている。

その横には、天津磐境(あまついわさか)と言われる石庭で、重森三玲によって造られたもの。表門の正面には、舞台つくりの建物があり、ここは、絵馬の願文を書いたり、休憩したりするところだ。

そこから一段上がると本殿、拝殿、新餞所がある。ここでの民間信仰は、夫婦・男女の仲を結ぶ神様として有名だ。

水に浸すと吉・凶の文字が浮かび上がる「水占みくじ」があり、人気を呼んでいる。

平安時代中期、女流歌人として名声をはせた、和泉式部は、恋多き女としても有名だが、その式部が、貴船神社に詣で、川の蛍を見て詠んだ名歌がある。

「もの思へば 沢の蛍もわが身より 憧れ出づる魂がとぞ見る」

貴船神社を訪れ、歌を詠んだ歌人は、数多くいる。「蛍と魂」の歌を自然石に彫り込んだ和泉式部の歌碑を訪ねる人は多い。

この貴船神社は、パワースポットとしても知られているが、関西人は、むしろミステリースポットとしての方がよく知られているところだ。

現在でも、藁人形に、釘を打ちつける姿を深夜に見かける、といった噂が広まっている所だ。

縁結び、縁切りの神様として若者の人気を呼んでいる貴船神社の奥の院は、何か異様な雰囲気が漂っているのは確か。ミステリアスな神社である。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: パワースポット

Comments are closed.