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日本三大霊山のひとつ。地獄の入り口と極楽浄土が共存する世界「恐山」青森県

恐山

 

滋賀県の比叡山と和歌山県の高野山に並んで日本三大霊山といわれている青森県下北半島の「恐山」。立ち込める硫黄臭と荒々しい岩場の風景が《地獄の入り口》とも恐れられ、「イタコ」と呼ばれる能力者が、恐山大祭と恐山秋祭りに現れ、死者の御霊を呼び、口寄せを行います。

時は862年(平安時代)、慈覚大師円仁により、「東へ向かうこと三十余日、霊山あり。その地に仏道をひろめよ」との夢のお告げに従い辿り着いた場所が、恐山。
天台宗を開いた最澄の弟子、慈覚大師円仁が開山した地で、修行者やお遍路する人が多く訪れ、現在も信仰の場として賑わっています。

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生と死を意識する場所。恐山

街道の途中には湧き水も湧き、『この「冷水(ひやみず)」を1杯飲めば10年、2杯飲めば20年3杯飲めば死ぬまで若返る』といわれており、今も恐山を訪れる旅人の喉を潤しています。また、そこには太鼓橋(三途川に架かる橋)は、悪人にはこの橋が針の山に見えて渡れないという、地獄に由来した場所もあります。

境内から敷地内に入ると硫黄臭が強くあり、亜硫酸ガスが噴き出している場所や、白い岩肌が焼けて黒く変色しているところもあります。道は白い火山灰に覆われ、道の両脇に摘み石がされ異様な光景が広がっています。また、仏教における8大地獄の最下層「無間地獄」(地獄の中でいちばん恐ろしい地獄。「間断のない苦しみに責め苛まれる地獄」)や「血の池地獄」などもあり、その光景はやはり死を意識したものです。

 

 

極楽浄土も共存します

しかし岩場を抜けると最後には美しい景色が広がり、極楽浄土を感じられる「極楽浜」が出迎えてくれます。湖は美しい透き通ったきれいな青色をしていて、なんだか仏教(陰陽道)でいわれている地獄の「黒」(※餓鬼は赤、畜生は黄、修羅は青、この三色を混ぜると地獄の黒になると言われている)が、恐山にも揃っている気がしてなりません。(赤池地獄の「赤」、硫黄の「黄」、湖の「青」)
その他にも、境内には温泉が湧き、それぞれ男湯・女湯・男女入れ替え制・混浴の4つの湯小屋(冷抜の湯・古滝の湯・薬師の湯・花染の湯)として利用できます。白濁の湯、というよりはうっすらとエメラルドグリーンのような珍しい色をしていて、神経痛・リウマチ・胃腸病の効能があります。

恐山には、「延命長寿の水」、地底から湧き出る「温泉」など人間に必要不可欠な「水」が豊富にあります。貴方の命を維持する「水」を感じてみませんか。

 

恐山 アクセス

◇恐山霊場   住所:〒035-0021 青森県むつ市田名部宇曽利山3-2
開山:入山料 \500(5月1日 から10月31日6:00 ~ 18:00)
問合せ:恐山寺務所 0175-22-3825(閉山中は円通寺 0175-22-1091)

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