オーストラリア・パワースポット探訪:大地の臍エアーズロック(2)
先住民族アボリジニの言語でウルルと呼ばれるエアーズロックは、ウルル-カタ・ジュタ国立公園に存在し、この公園全体が彼らの大切な聖地として崇められています。
そして、彼らはウルルを称して「偉大な石」と呼び、国立公園、エアーズロック共にアボリジニの聖地、文化遺産として彼らに正式な所有権が認められています。
エアーズロックの登山禁止期間
通常観光地としてエアーズロック山頂まで、2時間弱で登ることができるのですが、アボリジニの儀式があるときは登頂は禁止されています。
所有権は、彼らにとって大切な聖地として世界に知らせることになり、観光客の立ち入りを制限する大切な場所を守ることもできるようになりました。
アートからもかいま見られるアボリジニの文化
先住民族アボリジニは、5万年もの太古からオーストラリアの大地で暮らしていたと言われています。
その長い歴史のためか、オーストラリア全土でも独特の文化を持ち、エアーズロックを代表する聖地が数多く残されています。
住居をもたないとされるアボリジニたちは、狩猟をしながら洞窟や岩陰に住んだり、転々としながら自然の中で暮らしてきました。
その洞窟の中でも、用途によって場所が区別されていて、女性たちが出産するための場所、男性のみが入れる場所など、厳しく決められていたとされます。
当時の様子を紐解く鍵が、壁画によって伝えられました。
彼らは言葉を持たず、遠くのものともテレバシーを使って会話すると言われています。
砂漠の中で暮らす智慧、それを自然から教わる中で、大地の恩恵や、ものの摂理を歌や踊り、絵画で表現していたのです。
自然と共に生きるアボリジニの歴史
『本当に、大切なものは何か』
自然と共に歩いてきたものたちに、息づいている人生観、世界観は明確です。
彼らにとって、世界、時代、周辺がどうなろうとも、決して忘れてはいけないものは、「守るべきは家族であり、大切にすべきは自らをとりまく自然」にあるのです。
そして、すべてはつながりゆく大地の掟のもとに地球上のものは、一つにつながりその根底となすものは、生かし生かされていることを今に伝えています。
住居を持たず、自然に身をおき、自然の摂理と対話する彼らが得たものの大切さは、時を越えて現代に、射る一矢の閃光です。
わたしたちは、その自然への敬意や、尊敬の念の中に身をおきながら、沈黙するものにも生かされていること、そしてつながりを持っていることを教えられます。
彼らが大切にしているものは、きっとあなたにも大切なものでしょう。
アボジリニの人生観を自らの心にも取り入れて
自分にとって大切なものは何か、「自分」という存在を迷うとき、自然と共に生きることを選ぶことは確かで賢いことです。
偉大な自然と共にある人の姿は、あなたをして地球の中心なのです。
誰しもが、偉大な自然と同じようなパワーと叡智を持ち、この地球を生かし生かされていることを実感するでしょう。
あなたのヘソは、いまここにいるあなた自身であり、それが地球を支えている神聖な光なのです。
オーストラリアの壮大な大地の中で、垣間見るのは偉大な魂の心臓ではないでしょうか。
(オーストラリア・パワースポット探訪:大地の臍エアーズロック(1)はこちらです。)