浄化やお守りに欠かせない塩。風水における塩の活用方法と塩による浄化の歴史
はるか昔から、人間にとって塩はとても貴重なものとして取り扱われていました。
古代中国でも塩は王侯が専有し、臣下や民を治めるために、塩の分配が行われていたのです。
そのことが「史記」や「周礼」など、2000年以上も前の文献に記されています。
サラリーの語源は塩?
また、古代ローマでは、兵士の報酬が塩で支払われていた時代もあったのです。
給料を表す「サラリー」が、塩を意味するラテン語の「サール」が由来だと知れば、塩が人々にとってどれほど重要なものだったかが理解できるでしょう。
キリスト教でも塩はとても重要な意味を持ち、聖書のあちこちに塩に関する記述を見つけることができます。
日本でも珍重されてきた塩
日本でも塩はたいへん貴重で、古くから神事にも使われています。
また、塩には殺菌効果があることから、清めるという意味を持ちます。
いわゆる「みそぎ」や「祓い」で、塩には災厄や死の穢れなどを清める働きがあるとされてきたのです。
そして、お米や水、お酒などと一緒に神様へのお供えとしても使用されてきました。
これが盛り塩のルーツとされています。
花柳界や料亭などでは古いしきたりとして、盛り塩の習慣が今も残っていることが多いようです。
盛り塩の目安量
盛り塩の量は一ヵ所に10グラム、大さじ1杯弱が目安。
これは、成人が1日に摂取したい塩分の限度量と同じです。
1日に摂取すべき量の塩で厄を祓えるということでしょう。
多ければ多いほど効くということはありません。
ただ、玄関や水場など、盛り塩の重点ポイントには多めにすると効果があります。
その場合は盛り塩の数を増やすといいでしょう。
使い終わった盛り塩は、その場にパッパッとまいたり、処分しても構いません。
手やまな板のにおい消し、うがいなどに使って再利用するのもいいでしょう。
塩はお守り代わりにもなります
住まいに盛り塩する以外にも、塩を使って厄を祓ったりパワーアップしたりする方法は様々あります。
旅行に出かける時は必ず、お守り代わりに粗塩を持っていきましょう。
また、車でドライブに出かける時は、ダッシュボードの中などに粗塩を半紙にくるんで入れておけば、お守りになります。
体内にも塩を取り入れて
とても簡単に塩のパワーを体内に取り入れる方法もあります。
それは「潮汁」です。
これは塩だけで味付けしたお汁のことなのですが、疲れ切ってパワーがダウンしていると感じた時などに飲むといいでしょう。
特におすすめは「鯛の潮汁」です。
塩と鯛、長ネギという材料で作ることができます。
パワー回復に絶大な効果があります。