嫌な予感が続いて友達に何度も電話を。結果、命を救うことに
中学時代から友人の彼女は、かなり行動派です。
色々な場所に進んで行く子です。
スポーツも大好き、バーベキューも大好きというアウトドア派な彼女なのです。そんな彼女は、いつも1人でサクサクと色々な所へと行ってしまいます。
めずらしく電話連絡がありました
親と一緒に暮らしていますが、親にも言わずに行ってしまうわけです。そんな彼女は携帯を持って行くので、それだけもちょっとは安心でした。
そんな彼女が「登山に行ってくる」と電話をしてきました。行く前に連絡してくれるなんて珍しいなと思いました。いつもはそんな電話などはしてきませんから、本当に驚きました。
なぜか嫌な予感が止まりません
そんな彼女が登山に行くという日、何だかソワソワとするのです。胸騒ぎというか、何だかじっとしていられません。思わず友人の携帯に電話をしてしまいました。
少し経ってから友人が電話に出ました。「何?どうしたの?」と驚いた様子で言ってきました。まったく人の気持ちなど気がついていないような呆気らかんとした感じにがっかりです。
そんな彼女にとにかく「早く帰った方が良いと思う」と伝えました。でも、彼女は「何でえ、せっかく山に来たのに」と言うのでした。
まったく元気な彼女に、「大丈夫かな」と思って電話を切りました。
午後になり、どうしたかなと思ってまた電話をしてみました。また少し経ってから友人が電話に出ました。良かったと思い、少し様子を聞いてから電話を切りました。
ソワソワする感じは続きます
そんなことをやっているうちに夕方近くになりました。その時、何だか嫌な予感が走ったので、急いで彼女に電話をしました。そして、「早く山から離れた方が良いよ」と言いました。自分でも何でそんなことを言ったのか分からないのですが、とにかく早く離れて欲しいと思って言ったのでした。
友人もどこかソワソワしている感じで、「分かった」と言っては電話を切りました。
その日の夜、友人から電話がありました
そして夜になり、その友人から電話がありました。「ねえ、ねえ、聞いてよ」と言っては話をしてきます。
「あの後さ、山を降りていたら後ろの方で凄いガラガラっていう音がしてきて驚いたんだ。たぶん、斜面が崩れたんだと思う」と言うのです。
私も山に行った時にそんな音を聞いたことがあるので、その怖さが分かります。
「やっぱり、なんか朝からソワソワしちゃってたんだ」と言いました。
「できたら山に行って欲しくないなって朝かから思ってたんだよ」と言いました。
彼女は「そうなんだ」とショックを受けているようでした。第六感で友人を危機から助けられたかと思うと、良かったなと思いました。