急変した母が感じたありえないほどの寒気は虫の知らせだった。間一髪体験談
私が小学生の頃、体験した話です。
夏休みに、母と弟と近所のショッピングセンターへ買い物に行きました。ちょうどお昼時だったので、買い物を終え、帰りがけに近くのマクドナルドで食事を取ってから帰ろうという話になりました。
マクドナルドで急変した母
ところが、いざマクドナルドの店舗に入ってみると、突然、母が震えだし、「寒い。家に帰ろう。」と言い出すのです。私と弟はとてもお腹が空いてたのでその場で食べて帰りたいとぐずりました。しかしながら、どうしても母が「ここは寒いからいたくない。家で食べよう。テイクアウトすればいいでしょう?」と、ぶるぶる震えながら言い張ります。仕方がないので、しぶしぶテイクアウトして帰宅することになりました。
店内はさほど冷房が効いている訳ではなく、とても暑い日だったので「寒い。」というのはとても不自然でした。母の体調も悪かった訳でもないので、子供ながらに不思議でした。
車に乗って運転しだしたとたん、母の悪寒は収まり、すっかり元気になっていました。「何であんなに寒かったのだろう?」と、運転しながら本人も不思議そうにつぶやいていました。私と弟は車でハンバーガーを食べながら、「店内で食べたかったよね。」と、ぶーぶー文句を言っていました。
家に帰ってみてビックリ
ようやく自宅に着くと、何やら家の中からなんと白い煙が出ているではないですか!びっくりして皆で家に飛び込むと、家中煙だらけでした。ガス台にいくと、鍋が火にかかっており、鍋の中の水分はすべて蒸発して白い煙がもーもーと出ていたのでした。あわてて、火を消し止め、家にいるはずの父方の祖母を探すと、自室でぐっすり眠っていました。何とか本人をたたき起こして、事情を聴いたところ、鍋に火をかけているのをすっかり忘れて睡眠剤を飲んで昼寝をしていたとのことでした。当の本人はどこ吹く風で、「そういえば、芋を煮て食べようとしていたような・・・。」といった感じでした。
本当にあと一歩、帰宅が遅れていたら、自宅が全焼しているところで、間一髪の出来事でした。家族全員ぞっとした出来事でした。
私の母は特別に霊感などがある訳ではないのですが、自分の父親を亡くして以来、このような虫の知らせを時々受けるようになりました。この時も、亡くなった祖父かご先祖様だかが助けてくれたのだろうという話になりました。それまで私は間接的にしか母の話を聞いたことしかなかったのですが、この経験を通じて、目には見えない存在というものもあるのかもしれないと思うようになりました。