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ある意味、幽霊よりも怖い!公園に立っていた影の正体とは?

不思議体験

 

私が中学生の時の話です。
私の通っていた中学の通学路には大きな児童公園がありました。

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ちょっと怖いところがある公園でした

今はもう劣化が進み取り壊されてしまったのですが、学校の帰り道に友人たちとよく遊んで帰ったのを覚えています。
その日、部活を終えていつものように数人の友人と公園を通って帰っていると、ふと遊具の影に人がたっているのに気が付きました。
冬の季節で日が落ちるのも早く、外灯の数の乏しい公園には暗闇が広がり、いつも通っていても少し気味悪く感じます。

 
そんな場所に誰かがぼんやりと立っている。
友達と目配せしながら、私たちは静かにその場を通り過ぎました。
「何あれ」「超怖かった」などとその後は話のネタにしていましたが、その翌日の帰り道にも、その人はいたのです。
さすがに連日ともなると恐怖心が生まれ、友達と手をつなぎながら歩きました。
私はその時そっと横目でその人を盗み見たのですが、顔はうつむいておりさらに長いコートを着ていたので性別すらわかりませんでした。

 

子供の不安は好奇心に変わります

「あの人なんなのだろう」「ずっとあそこから動かないよね」「先生に言った方がいいんじゃない?」と、不安感を抱きながら話しているうちに、友人の誰かがふと思いついたように言いました。
「もしかしたらあそこに死体でも埋まっているんじゃない」。
えーまさかーと言いながらも、さすがは中学生、私たちの不安感はどんどん好奇心に変わっていきました。
「じゃあさ、明日調べてみようよ」。
その提案にみんなすっかり乗り気になり、翌日いつもよりも早い時間に待ち合わせて朝の明るいうちにその場所を調べてみることにしました。

 

あの場所にあったものは・・・

明るいうちの公園には不気味さは少しもなく、早朝のひんやりした空気が広がる園内には一人も姿は見えませんでした。
変にうきうきとした気持ちで私たちは公園を進んでいき、そして例の人が立っていた場所にたどり着いたところで、私を含めみんなが息をのみました。
もちろん死体があったというわけではありません。

 
そこにあったのは、1足の白いハイヒールでした。
なぜかきれいにそろえて置かれたハイヒール。
白い布地の生地は所々に汚れが目立ち、新品ではないことが分かりました。
なんで公園にハイヒールが?その場にいた全員が疑問に思いました。
しかしそれよりも私たちをぞっとさせたのは、一人の友人の言葉でした。
「なんか、飛び降り自殺した後みたいだね」。

 
もちろんそこは高い位置でもないただの地面ですが、その言葉は妙に合っていて私たちは白いハイヒールを動かすことなく、その場を後にしました。
その日の放課後、身構えて公園を通った私たちでしたが、結局その日以降、そこに例の人が現れることはありませんでした。
白いハイヒールもいつの間にやらなくなっており真相はわからぬままです。
今でもこの体験は不気味で不思議な、私たちの思い出話の1つになっています。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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