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夏の暑い日、ドライブの最中に起こった心があたたまる心霊体験

不思議な話

 

あれはある夏の暑い日のことでした。
私は久しぶりの有給を取り、地元をバイクでツーリングしていました。
特に急ぐ用事もなく、あてもなくフラフラとしておりました。

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ある大きな国道を走っていた時のこと

東に向かう私に、夏の真昼の太陽が右側から照りつけておりました。
むしばむような暑さの中、バイクが切る風を心地よく受けていました。
なにもないけれど、暑さすらが気持ち良いような気分になり、楽しく周りの景色を眺めていました。

 
ふと、何を思ったわけではないのですが、左側の道路に映るバイクに乗った私の影を見ました。
強い光により、少し白っぽくなったアスファルトに、真っ黒な私の影が映っておりました。
もちろん、脇見だけをして運転するわけではないので、影を見たり、前を見たりを繰り返しておりました。
バイクはどんどんと進んでいき、とあるお寺?(お寺と申しましょうか、〇〇観音という、休日には小さな屋台が出る賑やかなところです)に差し掛かりました。
ここの駐車場は広く、よく警察がスピード違反取締りをしているので、スピードに注意しつつ進んでいました。

 

影の形がおかしい?

ふたたび道路に映る影に目をやると、私の頭、ヘルメットの後ろの部分に小さな丸い影が付いているのが見えました。
ヘルメットの後部にそのような影がつくものは無かったので、おかしく思い、何か遠くのものが重なっているのかと右側の空などを見てみました。
丸い影になりそうなものは見当たりません。
何より、その丸い影は私のヘルメットにくっついているように見えます。

 
おかしいな?
そう思った瞬間、なぜだか分かりませんが、その影が「赤ちゃん」なんだと思いました。
今でもなぜそう思ったか不思議です。
怖いとか思う感情もなく、
(ああ、赤ちゃんがついてきたんだな)
とだけ感じていました。

 
今まで私は霊体験などしたこともなく、仮に幽霊などを見たら失神するようなタイプでしたので、自分のこのような感情は今もって不思議に思います。

 
しばらくついてきていた影ですが、ふと視線を外してふたたび見るといなくなっていました。
本の一瞬の間でした。

 

この話には後日談があります

後日、友人にこの話をすると、私が通った〇〇観音は有名な水子供養の場所だそうです。
自分は全くそのようなことは知りませんでしたので、驚きました。
また、その話を聞いても怖いとか思うこともなく、何か心のなかに温かい感情を抱いていました。

 
気分よくドライブしている私に、赤ちゃんが少し同じような気持ちになりたくて近づいたのかもしれません。
心霊らしい体験は後にも先にもこれだけですが、何か日常とは違うような、不思議な気持ちになった出来事でした。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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