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祖母が持っていた不思議な力は千里眼と勘の良さ。不動尊との関わりも?

不思議体験

 

私の祖母は自ら千里眼だと言っていました。確かに、感がいい人でした。この明治生まれの祖母については、人生そのものが劇的でした。二度の結婚、東京本所で関東大震災を体験し、長男をなくしています。東京大空襲も経験しています。家も家財も失って敗戦の戦後を始めました。祖母は、父親を徳川5千石の旗本の血筋で松平から養子だったと聞いています。

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風邪をこじらせた祖母

その祖母が、風邪をこじらせて入院したことがありました。開業医には診てもらっていたのですが、急変して緊急入院することになりました。が、容態はどんどん悪くなりました。
点滴まで打たれ、その夜が峠みたいな感じになり、母親が泊まりこみました。
叔母も来てこれからの相談をしたいと父と、喪服がどうとかいう話までしているような状態でした。しかし、祖母は奇跡に近い形で持ち直したのです。翌日、早めに見舞うと、祖母が振り向いて、にっこり笑ったのです。

 
すると、隣のベッドのお婆さんが、「あなたのとこ、お不動さん?」と声を掛けてきました。えっ?と私は唐突な質問に答えを探していました。すると、そのお婆さんが言いました。
「枕元に、お不動さんが立っていた。」
えっ?…
私は、まだ言葉が見つけられません。すると、そのお婆さんは、私の怪訝な表情を見てとったかのように言いました。
「私は見えるのよ。人に見えないものが…。あんたの後ろには男の人がついている。」と付け加えました。だったら、祖母を助けたのは不動尊? なぜか思い当たりませんでした。

 

わたしにもついているそうです

不動尊が何か分かっていなかったし、でも、私にも男の人がついているって…それ背後霊? それとも守護霊? 半信半疑でした。でも、それから、どれ位の月日がたったのか、ある日のこと、仮眠か何かしていた時、ベッドに横になっていると、私のベッドの側に男の人が立ちました。夢か現かよくわからなかったのですが、私は夫かと思い声をかけました。その時、私は目覚め、誰かが私の背中あたりにすっと入ったのです。ねぼけていたのかもしれません。未だに、それが何だったのか分かりません
けれど、確かに、そのおばあさんの言うことは当たっていました。

 

祖母かも?

それで、思い出したことがありました。以前、夫とコタツに入りテレビを見ている時、その猫が私の頭の上あたりを見て、近づいてきました。まるで、獲物でも狙っているかのようでした。その様子は、夫も見ていますから、私の妄想や錯覚などではないことは証明されています。祖母を助けたのはお不動さんで、私には、男の人がついているらしいのでした。祖父かもしれないと私は思いました。それから、三年程経って祖母は亡くなりました。

 
その折にも、不思議なことが起こりました。その当時、私は奈良にいたのですが、寝てると布団に風が入ってまくれ上がるような感覚がありました。そして、急に私の部屋の床下の水道管にひびが入って、水が漏れ出したようなのです。大家さんが直すからと訪ねてきました。私には、それが祖母の仕業だと分かりました。それ位のバワーがある人です。祖母が、東京から私を呼んでいたのでした。

 

叔母のお見舞いに行きました

それからほどなく電話が入り、祖母の容態が思わしくないと母から連絡が入りました。私はすぐ東京へ戻り、翌日叔母の所に見舞いに行きました。
祖母はうつらうつらしながら、時々目を醒ましましたが、苦しそうに話していました。その時、不思議なことを言いました。「私の子供は何人だったっけかね。」と…。
「二人でしょ?」私は答えた。
「そこに誰か立っていないかい?」
えっ? と私は聞き返しました。

 
現実的な祖母だったのに、祖母には、それが見えるというのでしょうか。亡くなった子供が迎えに来ている? のでしょうか。
私は、魂の世界の不思議さに圧倒されていました。気丈であることの意味、そして、最後の最後までいろいろなことを教えてくれた祖母でした。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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